2020年03月30日 (月)
オリ番のつぶやき "東京オリンピック延期!?オリックスの選手たちは・・・"
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、東京オリンピック・パラリンピックは、史上初めて1年程度の延期が決まりました。野球の日本代表への選出が期待されていたオリックスの選手たちからは、現状を受け入れて気持ちを切り替えようとするコメントが相次いでいます。
山本由伸投手 “正しい選択だと思う”
「早い段階で決めてもらえたので、本当に選手たちもみんな、よかったと思う。」
昨シーズン、初めてパ・リーグの「最優秀防御率」タイトルを獲得した山本投手。
日本が初優勝した野球の国際大会「プレミア12」では、150キロを超える速球に、鋭く動く変化球も織り交ぜて、海外の強打者をねじ伏せ、日本代表の稲葉監督も「球筋・球速・キレとも本当にすばらしく、東京オリンピックでは先発で考えていきたい」と話し、その実力を高く評価していました。
山本投手にとっては、子どものころから憧れていたオリンピック出場が有力視されていた中での延期の決定でしたが、世界で感染が拡大する中でのIOCの苦渋の決断に理解を示していました。
山本由伸投手:
大変な状況なので、正しい選択だと思います。自分にとってもオリンピックは特別な大会であるし、東京で開催されることで一層、特別な大会となります。また楽しみに頑張りたい。まずはシーズンに集中し、それがオリンピックにつながればいいと思います。
山岡泰輔投手 “受け止めていかないと”
同じく4年目の山岡泰輔投手も、「プレミア12」に日本代表として出場した1人です。
ただ「プレミア12」では、慣れない中継ぎで起用されて、打ち込まれてしまうなど、納得のいくピッチングはできませんでした。そのため、ことしの6月下旬に予定されていた日本代表の選考までアピールを続けようと、キャンプ、オープン戦と調子の良さをキープしていた中での延期決定でした。無念さをにじませる一方で、日本代表に選出されるために必要な調整がなくなったことについては、プラスに捉えていました。
山岡泰輔投手:
延期になったのは残念ですが、しかたがない。しっかり受け止めていかないと思います。延期になったことで、今シーズンはオリンピックのことを考えずに戦うことができます。来年のオリンピックで選ばれるような結果を残す。そういうシーズンにしていきたいと思います。
吉田正尚選手 “必死にやるだけ”
吉田正尚選手も、東京オリンピックの日本代表に選出されることを目標にしてきました。
昨シーズンは、打撃でリーグトップの成績を残しましたが、「プレミア12」では実力を十分に発揮できずに終わり、山岡投手同様、今シーズン前半に好成績を残したいという気持ちを強く持っていました。
東京オリンピックの延期について問われた吉田選手は「代表に選ばれていないので」と前置きしつつ、短いことばに決意を込めました。
吉田正尚選手:
必死にシーズンを過ごすだけです。それが評価になると思うので。
新型コロナウイルス感染の収束がどうにも見通せない中、選手たちも難しい調整が続いている。
(オリ番記者:足立隆門)