〝番記者〟のつぶやき

2020年03月06日 (金)

オリ番のつぶやき "ファンヘの感謝を胸に完全復活へ~T-岡田選手"

10年前にはパ・リーグのホームラン王に輝いた。でも、ここ数年は成績が伴わない。出場機会を求めて他球団へ移籍することを考えたこともあった。オリックス一筋、プロ15年目のT-岡田選手「ファンに対する感謝の気持ち」を胸に、完全復活を目指すシーズンが始まる。

 

orix200306_1.jpg2月9日。T-岡田選手はキャンプ地、宮崎で32歳の誕生日を迎えた。チームメートの安達了一選手などから手荒い祝福を受けて、笑顔を見せるT-岡田選手だったが、その胸のうちにはファンに対しての強い思いがあった。

「ファンの皆さんとしっかり笑えあえるシーズンにしたい。」

短いことばに、飾らない本音を感じた。

 

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10年前は33本のホームランをマークし、パ・リーグのホームラン王に輝いた。その後も中軸バッターとしてチームを引っ張ったT-岡田選手だったが、ここ2年はどうにも抜け出せないスランプに陥ってしまった。
去年はけがの影響もあってホームランはわずかに1本。出場も20試合にとどまり、この10年でワーストと言っていい状況だった。
どういう思いだったのか。厳しい質問なのは分かっていても、聞かないわけにはいかない。T-岡田選手はしばらく考え込んだあと、ことばをひねり出すように答えてくれた。

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T-岡田選手
なんて言ったらいいのですかね。うまくことばにできないですけど。
悔しいというか情けないというか、そういうことばでなかなか片づけられないシーズンだったかなと思いますね。

2軍での生活が続いた昨シーズン。出場機会を求めて他球団へ移籍することが頭をよぎった日もあった。
でも、忘れもしない。9月29日、京セラドーム大阪で行われたシーズンの最終戦。4か月ぶりに1軍に昇格し、代打でバッターボックスに向かった、まさにそのときだった。

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このシーズンで一番と言っていいほどの大声援だったと思う。自分の復活をファンはどれだけ待ち望んでいてくれたのだろう。他球団への移籍を少しでも考えてしまった自分はいったい、どうしたものだろう。結果的に、この打席は三振に終わってしまった。でも・・・。

「応援してくれるファンに恩返しをしたい。」

もう、迷いはなかった。

T-岡田選手
声援にはびっくりしましたし、本当にうれしかったですね。あの打席は一生忘れないぐらいの声援をいただきました。

 

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シーズンオフ、T-岡田選手の姿はアメリカの自治領、プエルトリコにあった。ここで開かれるウインターリーグには、大リーグを目指して試合経験を積もうとする若手選手など、毎年、世界各地から大勢の選手が武者修行に訪れる。日本のプロ野球で、かつてタイトルを獲得したこともあるプロ15年目の選手が参加するのは異例中の異例だが、T-岡田選手はその輪の中に入って、復活のヒントを探った。必死だった。

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速球でもボールが動く外国人ピッチャーと対戦するうちにつかんだのが、球筋をよく見て、確実にボールをとらえるバッティングだ。
宮崎キャンプでは、ボールを引きつけて、体に近いポイントで打つことを意識して、バットを振り込んだ。練習では徐々にホームラン性の当たりが増えてきた実感はある。
でも試合になると、一転して納得のいくスイングができない。ピッチャーとの駆け引きがあって理想のスイングからほど遠いのだ。打率は1割台に低迷した。実戦感覚を取り戻すには、試合に出続けるしかない。休日も返上してバットを振り続けた。

 T-岡田選手
練習ではいいスイングができていますが、試合になったときにそういうスイングができることが少ないのです。試合でアジャストしていくしかないと思いました。

 

キャンプの最終盤。2月24日の韓国のチームとの練習試合だった。
2打席凡退して迎えた最後の第3打席、スリーボールからの4球目。
バッター有利のカウントとなったとき、自分のスイングをすることだけに集中した。

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ストレート、完璧にとらえることができた。特大のホームランだった。復活を予感させる豪快なスイングを、スタンドのファンは大きな拍手でたたえてくれた。
この試合から徐々に調子が上向いてきたT-岡田選手。オープン戦初戦の日本ハム戦でもホームランを打つことができた。

T-岡田選手
これからはがむしゃらに、しっかり結果にもこだわっていきたい。結果を残してチームが勝つことでしか、ファンに恩返しができないと思っています。

ふがいなかった自分をファンは待っていてくれた。そうならばもう、シーズン開幕に向けてあがき続けるしかない。T-岡田選手が完全復活をしたとき、吉田正尚選手や元大リーガーのアダム・ジョーンズ選手などとともに、例年以上の強力打線が完成する。そうなれば、6年ぶりのAクラスもきっと見えてくるに違いない。

 

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(オリ番記者:足立隆門)

 

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