2021年12月13日 (月)

虎番のつぶやき ~阪神・佐藤輝明選手 栄光と挫折のルーキーイヤー~

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「いい経験にしていくしかない。」

プロ野球・阪神のドラフト1位ルーキー、佐藤輝明選手は今シーズンをこう振り返りました。
豪快なホームランでファンを沸かせた一方で極度の不振も経験。
栄光と挫折の両方を味わった1年目となりました。

【いい時も悪い時も・・・】

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11月28日、佐藤選手の姿は若手が住む寮のすぐそばに位置する鳴尾浜球場にありました。
練習を終えたあとに大掃除に参加。
佐藤選手は室内練習場に掃除機をかけ、チームとしての1年間の活動を終えました。
この前日に取材に応じた佐藤選手。
“大型ルーキー”として高い期待を受けて臨んだ今シーズンを冷静に振り返りました。

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「最初はキャンプの勢いのまま、前半戦はわりといけていたが、後半戦になって調子を落としてしまった。いい時も悪い時も両方いろいろ経験できたシーズンだった。」

【新人離れした活躍】

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佐藤選手は、シーズン前半戦、豪快なフルスイングでホームランを量産し、“大型ルーキー”の期待にたがわぬ活躍をみせました。
鮮烈な印象を残したのは5月の西武との交流戦。
6回までに2本のホームランを打った佐藤選手は、9回の同点の場面でも決勝スリーランを打ちました。
1試合3本のホームランは、新人では長嶋茂雄さん以来63年ぶりとなる快挙でした。
8月の後半戦開始直後までに23本のホームランを打ち、プロ野球の新人左バッターの最多記録を75年ぶりに更新しました。

(佐藤選手)
「交流戦で3本ホームランを打った時はすごく印象的だった。前半はすごく自分のスイングができていたと思うので、手応えみたいなものはあった。」

【弱点攻められフォーム崩す】

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しかし“悪い時”は突然訪れました。
8月下旬から、59打席連続ノーヒットと極度の不振に陥ったのです。
原因は、苦手のインコース攻めを相手ピッチャーから徹底されたことにありました。
さらにインコースを意識しすぎるあまりにフォームを崩し、甘いボールも打ち損じる悪循環。
9月には2軍降格を経験してプロの厳しさを痛感しました。

(佐藤選手)
「プロは弱点がわかるとそこしか攻めてこない。相手の攻めが変わってくるにつれて、それに合わせようとしたところから崩されていったと思っている。2軍に行くと言われた日はちょっと寝られなかった。」

【好調時のフォーム取り戻す】

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持ち味の豪快なバッティングを取り戻したい。
佐藤選手はこのオフ、新たに就任した藤井康雄打撃コーチとともにフォームを見つめ直しています。
選手一人一人に適した体の動かし方の理論に詳しい藤井コーチから、指導されたのは、軸足の左足に重心を置いて体の回転で打つフォームです。
好調だった時には、このフォームで打つことができていたと指摘されました。
フリーバッティングでも軸足にタメを作ることを意識して練習に取り組みました。
フォームを安定させることで、来年はシーズンを通して長打力を発揮し、「30本のホームランを打つ」と意気込んでいます。

(佐藤選手)
「今の練習では全身を使って打てている感じはしている。調子がいい時は打てるので、いかに調子の波を少なくするか。優勝に貢献できるように1年間通して活躍できるように頑張っていきたい。」

 

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(虎番記者:足立隆門)

 

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