(本放送 2022年6月25日)
宮崎県宮崎市に“リトル沖縄”と呼ばれてきた場所がある。太平洋戦争末期、激しい地上戦を前にした沖縄から多くの人が疎開し定住。支え合いながら戦後を生きた。 沖縄の本土復帰から50年目となる5月15日。宮崎県宮崎市の片隅で特別な思いでその日を迎える人がいる。84歳になる山内武さん。5歳のとき沖縄から疎開。 同じ境遇の人たちとリトル沖縄と呼ばれた波島地区で生きてきた。故郷を追われたウチナーンチュの複雑な思い。見知らぬ土地での苦難に満ちた戦後の暮らし。 当時を記憶する人も少なくなるなか、山内さんの貴重な証言から、“戦争が生んだ街”の姿が浮かび上がる。