アハシャガマ(伊江村)【放送日 H20.5.21】
伊江島は、戦時中、東洋一の規模の飛行場が建設され、日本軍の重要な軍事拠点でした。沖縄戦では、この飛行場をめぐり、本土攻略の足がかりにしたいアメリカ軍と、日本軍との間で6日間にわたって、住民を巻き込んだ激しい戦闘が行われました。
伊江島の港から車で10分あまりのところに、砲弾が飛び交うなか、住民が避難した壕の1つ「アハシャガマ」があります。
アハシャガマは、奥行きが20メートル余り、広さはおよそ100平方メートル、住民らおよそ120人から150人が身を潜めていたとされています。
この壕で、生き残ったのは20人あまりでした。亡くなった人の遺骨の収集が行われたのは戦後になってでした。
4月21日、伊江島がアメリカ軍に占領され、大規模な戦闘が終結したこの日、島の内外から遺族らが集まり、平和を祈る祈願祭が毎年、開かれています。
見学する場合には、ヘルメッ卜を着用するなど、安全に十分気をつけて下さい。