かつて、日本列島の南に存在した琉球王国。巧みな外交術を武器に、大国のはざまで生き抜いてきた。欧米列強の異国船が次々と来訪する時代にも、専ら外交交渉によって危機を回避。強引に開国を求めるペリーのアメリカ艦隊にも立ち向かう。しかし、日本で明治維新がおこり、琉球の併合が企図されるようになると、これまでの手法は通じなくなる。祖国存亡の危機に、立ち上がった琉球の若者たち、その奮闘を描く。