琉球列島米国民政府の高等弁務官の招待によって佐藤栄作首相の来沖が実現。 この訪問を受けて、復帰に向けた県民の思いはさらに高まったといいます。 そして69年にはついに、佐藤栄作首相とニクソン大統領の間で、「(沖縄の)72年返還」が合意に達し、 沖縄の日本復帰が現実的なものとなりました。
そして沖縄は〈復帰〉としても「戦後は終わらな」かったわけです。 ちなみに佐藤栄作氏は、その後「ノーベル平和賞」をもらいます。 なんとなく腑に落ちない……のはぼくだけでしょうか。
佐藤栄作首相の沖縄訪問は、戦後初めての首相の沖縄訪問でした。 問題のように名言を吐いた佐藤でしたが、トラブルもありました。 これまでの日本政府の沖縄への仕打ちに抗議するデモが行われ、 佐藤は宿舎に戻れず、米軍施設内の迎賓館で一夜を過ごすことになったのです。 日本復帰を求めつつも、複雑な沖縄の人々の感情がここには表れています。