復帰前の沖縄で全権を握っていたと言われるのが高等弁務官です。 琉球政府行政主席の任命権をもつなど、 その力は絶大でした。「自治は神話」というフレーズは、 第3代高等弁務官のポール・キャラウェイが演説の中で語ったことば。 戦後、「民主主義のショーウィンドウ」を掲げて始まったアメリカの沖縄統治でしたが、 相次ぐ米軍関連の犯罪や立法権がない沖縄の状況は民主主義の理想とは離れていました。