「ネコ・ネズミ」論は、海軍統治時代に軍政府政治部長を務めた ジェームス・ワトキンス少佐が住民代表の前で語ったもの。 「猫の許す範囲内しか鼠は遊べない」と続きます。 数か月後により強権的な陸軍統治への移行を控えた時期であり、 脅迫というより善意の警告と受けとめられたようです。 「講和会議のすむまでは米軍政府の権力は絶対」なので、それまで辛抱するように、 といった趣旨の発言でしたが、現実のサンフランシスコ講和条約締結後も、 事実上の沖縄占拠は20年間続くことになりました。
(『つながる沖縄近現代史』の編集者で、研究者の古波藏契先生からの問題です。)