那覇市民会館は1970年に竣工。72年5月15日午前10時半、政府主催の沖縄復帰式典は、 東京の日本武道館と那覇市民会館の２会場をカラーテレビ放送でつなぎ、同時に開かれました。 写真は同日の那覇市民会館で開かれた復帰記念式典。フィナーレは山中貞則総務長官（当時）の音頭で万歳三唱しました。
①の平和祈念公園は沖縄戦終焉の地とされる糸満市摩文仁の丘陵に整備された沖縄県営公園。公園内には平和祈念資料館や平和の礎などがあります。
②復帰式典のあった那覇市民会館に隣接する与儀公園では、午後３時から復帰協主催の５・１５抗議県民総決起大会が開かれました。降りしきる雨の中、労働組合員や学生ら約１万人が結集しました。
④の那覇文化芸術劇場なはーとは那覇市民会館の後継施設として、那覇市久茂地に今年オープンした施設です。
那覇市民会館は、後に県知事となる西銘順治氏が那覇市長の時代に計画が具体化し、 日本政府の援助もあって建設されました。沖縄自民党の政治家であった西銘氏は、 那覇市政において「日米琉協力体制」を掲げ、その積み上げの上に沖縄の日本復帰を目指していました。 日本政府の援助でできた #那覇市民会館 は、沖縄の日本復帰を象徴する建物であったと言えます。