日本政府が用意した復帰記念メダルのうち、約9万枚しか配られませんでした。 背景には、沖縄教職員組合による配布反対があったと言われています。 沖縄戦で学校は多くの子どもたちを戦場に送りました。 その教訓から、戦後、沖縄の教職員たちは平和運動に積極的に関わってきた歴史があります。 しかし復帰によって、教職員の政治的活動を制限する「教公二法」が適用されることになり、 教職員たちは日本政府への反発を強めていました。 元組合委員長の石川元平さんは「復帰記念メダルを学校で配布することは、 当時、政治的意図を持った政府の教育への不当介入と見なされていた」と語ります。