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岡山発 「かわいそう」はNG! 帰省先でもチャイルドシートを

NHK「もぎたて!」ゼロへのAction~なくそう交通事故死~
  • 2023年12月25日

車での外出の機会が増える年末年始。お子さんがいらっしゃる方は、チャイルドシートをきちんと取り付けていますか?ぐらぐらする...肩ベルトがきちんと締められていない...これでは大切な命が守れません。出発前に必ず確認しましょう!
(岡山放送局 記者 美濃田和紅)

正しく設置

岡山市北区にあるJAF=日本自動車連盟の岡山支部の建部拓さんに話を聞きました。
チャイルドシートは車に正しく設置することで効果を発揮します。座席と隙間が空かないようぴったりと置き、シートベルトで固定します。そのシートベルトが「ゆるゆる」だといけません。シートベルトは最後まですべて引き出して、チャイルドシートを通してバックルに固定し、ピンと張ります

現在は、専用のコネクターを車の金具に差し込んで固定する「ISOFIX」と呼ばれる国際基準を満たしたモデルが広がっています。平成24年7月以降に販売された新車は、すべて対応しています。
シートベルトを使うタイプも、「ISOFIX」も、最後に揺らしてみて、ぐらつきがなければ取り付け完了です。

きちんと乗せる

正しく設置しても、子どもがきちんと座らなければけがをするおそれがあります。体格に合わせて肩ベルトの締め具合を調節します。合わない場合は、チャイルドシートを一度座席から外して調整して下さい。
肩ベルトはある程度きつく締めます。嫌がることもあるかもしれませんが、肩ベルトが事故の衝撃を受け止め、外への飛び出しを防ぎます。苦しそうであれば休憩をこまめに取って気分転換させるなど、工夫してほしいということです。

着用率は?

6歳未満の子どもを車に乗せるとき、着用しないといけないチャイルドシート。JAFの令和5年の調査では、県内の着用率は75%で、全国平均の76%を下回りました。
気になるのが年齢が上がるにつれて着用率が下がる傾向にあること。なかでも5歳は県内が35.1%と、全国平均の55.5%を約20ポイント下回りました。
建部さんは、「子どもの命を守るためチャイルドシートは必要不可欠です。分からないまま子どもを車に乗せず、気軽に相談してほしい」と話していました。
JAF岡山支部は電話で相談に応じています。
電話番号は086-250-0373で、平日の午前10時から午後5時です。

ジュニアシートも検討を

6歳になったらチャイルドシートは卒業。そのように考える人も少なくないですが、JAF岡山支部によると、大人と同じようにシートベルトを使うには、1m40㎝以上の身長が必要だということです。
これ以下だと、衝突したときの衝撃がベルトを通して首や腹部にかかり大変危険です。そこで、6歳になっても、子どもの体格にあわせてチャイルドシートやジュニアシートを使用してほしいとしています。
ジュニアシートは後部座席にピタッとくっつけて使います。シートベルトが子どもの鎖骨と骨盤のところに来るように調整します。背の低い子どもの座高が上がるので、シートベルトの効果が正しく発揮されます。

チャイルドシートとジュニアシート、子どもに嫌がらずシートに乗ってもらうために、建部さんは大人がどの席でも必ずシートベルトを着けて見本となり、帰省先の祖父母などが「苦しそう」「かわいそう」だと言っても、着用を続けることが重要だと話していました。

周りの大人が正しい認識と責任を

取材をしていて印象的だった建部さんのことばに、「一度『つけない』ということを覚えさせると、その後つけさせるのが本当に大変になる。大変になるということは、子どもの命や安全が脅かされることになる」というものでした。
確かに私(記者)自身の過去を振り返っても、祖母が「つけなくていい」と言ってくれた後に、母に着用させられるのは本当に苦痛でした。優しい祖母は大好きですが、今では無理やりにでもつけてくれた母に感謝しています。周りの大人が正しい認識と責任を持ち、子どもにチャイルドシートやジュニアシートを着用させることが大切です。

  • 美濃田和紅

    NHK岡山放送局 記者

    美濃田和紅

    2022年入局 警察担当
    交通関係の取材などを行う

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