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岡山発 なぜ止まらない?信号機のない横断歩道は一時停止を

NHK「もぎたて!」ゼロへのAction~なくそう交通事故死~
  • 2023年12月27日

信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいるとき、ドライバーのあなたはどうしますか。止まる?それとも通過する? 交通ルールをきちんと確認して、悲惨な事故を防ぎましょう。
(岡山放送局 記者 美濃田和紅)

答えは「止まる」

道路交通法では、信号機のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる時、車は一時停止することが義務づけられています。違反者には罰金などが科されます。マナーの問題ではなく、ルールとして車は止まらなければなりません。

止まらない街・岡山

JAF=日本自動車連盟はドライバーがルールを守り、一時停止しているかを毎年、全国で調査しています。県内では令和5年8月に2か所で調べたところ、停車した割合は47.8%でした。令和4年の調査結果より、1.2ポイント低く、依然として半数以上が止まっていないことが分かりました。今回の調査で、全国で最も停止率が高かったのは長野県の84.4%で、全国平均は45.1%でした。

JAFはこの調査を平成30年から実施しています。県内の結果は、平成30年が10.8%。令和元年が13.4%。令和2年が7.1%。令和3年は10.3%で、この年はなんと全国ワーストでした。
JAF岡山支部は、ドライバーには歩行者を優先し、「ダイヤマーク」を見たら速度を落として停止の準備をすることを。また、歩行者には、スマートフォンを操作するなど渡るのかどうか分かりづらい状況を避け、手をあげてアイコンタクトすることを呼びかけています。
互いに思いやりを持つことが交通安全につながります。

なぜ止まらない?

なぜ、ドライバーは止まらないのでしょうか。JAF岡山支部の建部拓さんに話を聞きました。建部さんによると「自分が急に止まると後続車に追突されるという不安」と「自分が止まっても対向車が止まらないからという諦め」の2つが考えられるといいます。
後続車の追突を防ぐには、予告ブレーキを早めに踏むことが効果的です。「ダイヤマーク」を見かけたら、停車の心づもりをしておくことが重要だということです。
また、対向車のことは気にせず、自分が率先して止まることが大切です。建部さんは「例えば、横断歩道の前に立っているのが自分の家族だったらどうでしょうか。周りの車がどうするかではなく、思いやりの気持ちを持って自分が率先して止まることが岡山県全体の一時停止率を伸ばすことにつながるのでは」と話していました。

小さいうちから正しいルールを

小さな子どもにも信号機のない横断歩道を安全に渡ってもらおうと、岡山市で令和5年12月、交通安全教室が開かれ、地元の内山下幼稚園の約60人の園児が参加しました。
はじめに、市の担当者が、道路を渡る時には、手を挙げて左右を確認することや「止まれ」の標識を見たら一旦立ち止まって飛び出さないようにと説明しました。

そして、警察官などが見守る中、実際の信号機のない横断歩道を習ったことを確認しながら安全に渡る練習をしました。

車が来ているかちゃんと見て、手を挙げて知らせることを習った

岡山中央警察署・中藤陽平 交通官

小さいとドライバーが気付かないこともあるので、子どもたちは手を挙げるなどしてアピールしてほしい。横断歩道は歩行者優先でお願いします

思いやりで事故を減らそう

幼少期から信号機のない横断歩道を渡る練習をし、それをドライバーがしっかり停止して見守る。この好循環が続いていけば、今は半数に達していない一時停止率も、徐々に上がっていくかもしれません。もちろんルールで決まっている行動ですが、ドライバーと歩行者がお互いに思いやり合って横断中の事故を減らしましょう。

  • 美濃田和紅

    NHK岡山放送局 記者

    美濃田和紅

    2022年入局 警察担当
    交通関係の取材などを行う

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