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岡山発 ヘルメット補助?路面表示?悲惨な自転車事故減らすには

NHK「もぎたて!」ゼロへのAction~なくそう交通事故死~
  • 2024年01月12日

県内で自転車事故が相次いでいます。免許不要で手軽な乗り物ですが、交通ルールを守らないと重大な事故が起きてしまいます。自転車も車の仲間です。気をつけてハンドルを握りましょう。
(岡山放送局 記者 美濃田和紅)

後を絶たない自転車事故

県内の自転車が絡む交通事故、実は増えています。警察によりますと、令和5年は10月末までに889件発生しています。前年同時期と比べて140件の増加です。このうち、死者は5人で、前年同時期より11人少ないものの、けがをした人は874人でこちらは144人多くなっています。

まずはヘルメット

自転車の事故は、頭を打つことが致命傷となるケースが少なくありません。ヘルメットをかぶらないと着けている場合に比べて致死率が4倍になるというデータもあります。
そこで、令和5年4月に着用が努力義務になったヘルメットについて、警察に取材しました。県内の着用率は、令和5年11月の調査で9.2%でした。警察によりますと、7月時点では7.4%、8月はわずかに上昇して10.1%でした。1割程度の状態で足踏みしている結果でした。

着用率アップを!

こうしたなか、着用率アップを目指して、自治体のなかでは購入費の補助の動きが出ています。

新見市は自転車のヘルメットの購入金額に応じて、1000円から3000円分を「地域ポイント」で還元する取り組みを令和5年12月にスタートしました。対象は、市が配布するJR西日本のIC乗車券を持っている市民で、1人につき1個を予定しています。募集開始から2週間余りで15件の申請がありました。9割以上が60代以上の市民だということです。中には、小学生の子どもにと母親が申請したケースもあったということです。

また、浅口市は熱中症対策を兼ねて、通気性のよいヘルメットの購入費を補助する計画です。現在、市内に住む中学1年生と2年生が対象で1人3000円を上限とします。令和6年1月から学校を通じて生徒たちに購入を呼びかけます。
警察は「交通事故で頭を打つと、死亡や後遺症につながります。事故に遭ってからでは遅いので、命を守るためすぐにかぶって」と呼びかけています。

路面にマークで注意喚起

重大事故が起きた場所で交通ルールを守るよう、また安全に通行するよう、注意を喚起する表示を路面に描く動きも出ています。
そのうちの1か所が、岡山市北区の信号機のない交差点です。この場所では、令和5年9月、自転車2台が出合い頭にぶつかり、50代の女性が一時、意識不明となる大けがをしました。警察によりますと、別のもう1台の自転車に乗っていた10代の大学生側には一時停止の規制線がありましたが、止まらず交差点に進入し、事故が起きたということです。
同じような事故が再び起きないよう、警察の依頼を受けた岡山市が11月中旬、「出合頭」の文字と白い十字の「交差点クロスマーク」を描きました。

警察や道路管理者は、重大事故が発生した場所や住民から危険だと訴えがあった場所などに、このような対策を施してルールを守るよう注意を喚起しています。
自転車をめぐっては県内では一時停止の違反が目立つということで、警察が取締りを強化していて、令和5年は10月末までに34台を検挙しています。

岡山西署 交通1課
石原誠 警部補

自転車も車両なので一時停止規制がある場所では止まった上で、左右の安全を確認してほしい。大人は子どもに交通ルールの説明を!

意識を変えていくことが必要

1割程度で伸び悩んでいる岡山県内のヘルメットの着用率。自転車事故も相次いでいる状況です。自治体でヘルメット購入の補助の動きが活発化したり、警察や道路管理者が危険な場所に対策を施してくれたりするのを期待するとともに、まずはわれわれが意識を変えていくことが必要です。命を守るために、自転車も危機意識を持って運転しましょう。
 

  • 美濃田和紅

    NHK岡山放送局 記者

    美濃田和紅

    2022年入局 警察担当
    交通関係の取材などを行う

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