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インバウンド需要は?岡山-台湾定期便 運航再開から半年

NHK岡山「もぎたて!」リポート
  • 2023年10月10日

岡山空港と台湾を結ぶ定期便の運航が2023年3月に再開してから半年がたちました。6月以降の搭乗率は90%を超え、コロナ禍前を上回る高い水準となっています。好調の背景はどこにあるのか、台湾からの観光客は何を求めて岡山を訪れるのか、探りました。
(岡山放送局 記者 山田俊輔・遠藤友香・入江和祈)

搭乗率90%超で好調

岡山空港と台湾を結ぶ定期便は、新型コロナの影響で運休していた国際線の中で最初となる2023年3月26日に運航を再開しました。県によりますと、週4便の運航だった4月の平均搭乗率は73.2%、5月27日にコロナ禍前と同じ週7便に戻り、5月の搭乗率は77.8%でした。その後は6月が91.6%、7月が91.2%、8月が93.3%、9月が91.7%(速報値)と、いずれもコロナ禍前の平成30年度の80.7%を上回り、高い水準となっています。
一方、県が観光庁の調査をもとにとりまとめた2023年4月から6月までの3か月間に県内に宿泊した台湾からの旅行者の延べ人数は、2022年の同じ時期の139倍となる2万860人でしたが、コロナ禍前の平成31年と比べると、6割程度となっています。

(県観光課)
「定期便が週7便に戻る前の期間も含んでいるので、6割程度というのは回復傾向にあると思っている。今後さらに多くの人に岡山に来てもらえるように努力していきたい」

搭乗率 好調の要因は?

県は、台北便の搭乗率が好調な要因のひとつとして「航空会社とのタイアップ」をあげています。

航空会社が開設している岡山専用のWEBページ

台北便を運航する航空会社は、観光地などを紹介する岡山に特化したWEBページを開設。実際に岡山を訪れた人たちの旅行記などを見ることができます。

さらに台湾の台北市にあるコンビニエンスストア2店舗で2023年5月からおよそ2か月間、ガラス一面に岡山空港をPRするイラストを表示して、搭乗率の向上に向けた取り組みを行いました。

台北市にあるコンビニ

県はプローモンション活動を強化

さらに県は、より多くの台湾の人たちに岡山を訪れてもらおうと、プロモーション活動を強化するなどして魅力を発信しています。

伊原木知事は2023年8月、台湾を訪れ、現地の旅行会社やメディアに向けて、岡山へのツアーを組んでもらえるよう、後楽園などのおすすめスポットや関西や四国などにも行きやすい交通の便の良さなどを直接アピールしました。

台湾向けのPR動画も制作しました。「桃太郎」の童謡にあわせて県内の観光地やグルメを紹介する映像を8月に動画投稿サイト「YouTube」で公開。再生回数はわずか1か月ほどで100万回を超えました。

岡山県公式YouTube より

(県観光課)
「岡山に長く滞在してもらえるよう、魅力的なコンテンツを発信していきたい。また、今後は、瀬戸内地域や関西などの近隣の府県と連携した広域的なプロモーションも必要になってくると思う。新型コロナの影響で、WEBでの活動がメインになっていたが、これからは海外の旅行会社の担当者を岡山に招いたり、職員を現地に派遣したりして、対面での活動にも力を入れていきたい」

“岡山のどこに行く?”台湾からの観光客を直撃取材

岡山空港で、台湾からの観光客15組に岡山での訪問先を聞きました。その結果、美観地区がある倉敷と答えた人が最も多く7組、次に多かったのが後楽園で4組でした。このほか、蒜山や吉備津神社、鬼ノ城などと答える人もいました。また、岡山の印象を聞くと、「桃」をあげる人が多くいました。

台湾からの観光客

東京や大阪、沖縄など日本のさまざまな観光地に行ったことがあったので、今回は行ったことがない場所に行ってみようと思い、岡山に来た

台湾からの観光客

安い航空券を買えたので、来た。バイクに乗って、岡山、高松、徳島の鳴門、姫路、淡路島に行く予定

フルーツ狩りも人気

岡山特産の桃やぶどうなどのフルーツ狩りも台湾からの観光客に人気が高いということです。
9月中旬、台湾からの団体客30人あまりが美作市の観光農園を訪れ、濃厚な甘さと豊かな香りが特徴の「ニューベリーA」という品種のぶどう狩りを体験しました。参加した人たちはたわわに実ったぶどうを収穫したあと、その場で試食をして楽しんでいました。

台湾からの観光客

フルーツ狩りをしたくて岡山に来た。台湾のぶどうは甘酸っぱいものもあるが、岡山のぶどうはすべて甘くておいしい

台湾からの観光客

農園がきれいに整備されていて感心した。果実がとても豊かに実っていてすごく楽しめた

農園によりますと、新型コロナの影響で2022年までは海外からの観光客はほとんど来なかったということですが、2023年は8月から9月にかけて台湾などからぶどう狩りの予約があわせて4組入っているということです。

(美作農園・笠原貴史さん)
「海外からの観光客がやっと戻ってきた感じだが、コロナ禍前と比べるとまだ少ない印象だ。今はぶどう狩り、12月からはいちご狩りの季節を迎える。海外からの観光客にどんどん来てほしい」

ソウル便も定期運航再開へ

岡山空港では、台北便に続いて、中国の上海との定期便も8月4日から運航を再開しました。また、韓国のソウルとの定期便も10月29日から再開します。
今後、台北便で培ったノウハウをほかの路線にも生かして「岡山に行ってみたい」と思ってもらえる魅力を海外の人たちに発信し、さらに多くの観光客を呼び込むことが求められます。

  • 山田俊輔

    岡山放送局 記者

    山田俊輔

    2017年入局 岡山県政やスポーツなどを担当

  • 遠藤友香

    岡山放送局 記者

    遠藤友香

    2019年入局 岡山市政や県内経済などを担当

  • 入江和祈

    岡山放送局 記者

    入江和祈

    2021年入局 岡山県政などを担当

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