ページの本文へ

NHK岡山WEBリポート

  1. NHK岡山
  2. 岡山WEBリポート
  3. 岡山発 子どもの交通事故 7歳と高校生に特に注意!

岡山発 子どもの交通事故 7歳と高校生に特に注意!

NHK岡山「もぎたて!」ゼロへのAction~なくそう交通事故死~
  • 2023年06月22日

みなさん、どのように登校していますか?小学生は集団登校。高校生になれば自転車が多いでしょうか。実は子どもの交通事故。歩く7歳と自転車の高校生に特に注意が必要なんです。                          (岡山放送局 記者・冨士恵里佳)

歩行者事故は7歳が最多

まずは歩行者の交通事故。岡山県警察本部が統計を取っています。県内でこの10年間に交通事故で死傷した歩行者は5,602人います。

最も多かったのが7歳です。123人に上っています。その後、いったん減り、再び増えるのは60代後半に入ってからです。なぜ、子どものなかでも7歳なのでしょうか。7歳、それは小学1年生と2年生にあたる年齢だということに理由があるそうです。
県内の交通事故を分析する県警察本部の神門敦交通事故抑止対策官に話を聞きました。

「小学生のうち、特に1年生と2年生が事故に遭いやすいというのは、自分で登校するようになるなど大人の目から届かなくなることが原因だと思う」と分析します。確かに、幼稚園までは親子でいることが多いですが、小学生になれば1人で行動する機会が増えます。

子どもも法令を守って

さらに気になるデータも教えてもらいました。この7歳の123人のうち、約60%にあたる77人は、子ども側に交通違反があったそうです。

最も多かったのが「飛び出し」の45人。次いで「車の前後を横断」が14人。「横断歩道以外の場所を渡っていた」が7人などとなりました。もちろん車のドライバーが事故を起こさないよう運転しないといけません。ただ、車が事故を起こさないため、子どもも命を守るため、双方がきちんとルールを守ることが大事です。

小さいときからルールを守る

やっぱり大事なのは教育だということで、警察は児童の通学路に出て、地域の人たちと交通安全指導を行っています。令和5年4月26日に岡山市北区の交差点で指導が行われるということで見させてもらいました。

いつも、岡山市立大野小学校に通う児童が列を作って、元気に登校している場所です。この日は小雨が降るあいにくの天気。傘を差す子も見られました。視界は悪いし、朝7時半ということでドライバーも急いでいます。こうしたなか、警察官や地域のボランティアが旗を持って見守ります。この日は、子どもたちはきちんとルールを守っていました。

岡山西警察署の中尾讓巡査長は「子どもは予想外の行動をとることがあるので、注意深く目を配りながら交通指導にあたりました。危ないなと思うことは注意するようにしています。また、ドライバーは運転中、児童を見つけたら気をつけて見てほしいです」と話します。
注意する点を聞くと、ポイントは3つ。
①急に飛び出さないこと
②青信号になっても周りをよく見て横断歩道を渡ること
③ドライバーにアイコンタクトを送ること
だそうです。
確かに、事故に遭っていた7歳の子たちが守れていなかったことと一致します。

大野小学校の山田素道校長は「児童みんなが安全に登校できるよう、家庭で気をつけるべきポイントを話し合ってほしい。警察や保護者などと連携していきたい」と話していました。この学区の子どもたちは、小さいときから大人の指導を受けて、ルールを身につけていることがわかりました。

中学生になると自転車に注意

一方、「登下校中の人身事故」で統計をとると「歩行者の事故」とは違う結果が見えてきます。警察が去年までの3年間に、小学生、中学生、高校生別に登下校中の人身事故をまとめました。
小学生は令和4年が13人、令和3年が14人、令和2年が13人で、計40人。
中学生は令和4年が60人、令和3年が75人、令和2年が70人で、計205人。
高校生は令和4年が121人、令和3年と令和2年がそれぞれ116人で、計353人。

死者はいないのでいずれもけがをした人数です。小学生から中学生、高校生と大きくなるにつれて、けがをする子どもが大幅に増えています。なぜこうなるのでしょうか。理由は、中学生から登下校で自転車を使う人が徐々に増えるから。警察は、それにあわせて事故も増加したとみています。

道路交通法の改正で、令和5年4月から自転車に乗るすべての人のヘルメットの着用が努力義務化されました。中学生は学校の校則で着用が決められていますが、残念ながら、校則で決められていない高校生はかぶっていない人が多いのではないでしょうか。命を守るために、自転車に乗るときはヘルメットをお願いします。

取材後記

取材で事故の現場によく行きます。壊れた車や自転車を見るたびに「どうしたら防ぐことができたのだろう」と考えます。少しでも事故を起こさないために、事故に遭わないために、ドライバーは思いやりや余裕をもって運転を。歩行者も自転車も決められたルールは守ってください。

  • 冨士 恵里佳

    岡山放送局 記者

    冨士 恵里佳

    2020年入局 警察担当として事件や事故などを取材

ページトップに戻る