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2021.07.16第9回 登米の森舞台はカルチャー発信地

こんにちは! ライターEです。今週、仕舞の稽古をしていたサヤカさん。
りんとしたお姿がすてき!と、ご覧になった方も多いのではないでしょうか?

いにしえの舞台を現代に

登米市登米町「みやぎの明治村」と呼ばれる地区には「伝統芸能伝承館 森舞台」があります。
住宅地を抜けると、青々とした森が現れ、その自然に溶け込むように造られています。
手がけたのは建築家の隈 研吾氏。伝統と新しさを融合した設計で、1996年に完成しました。
ドラマの1週目、舞台の上でサヤカさん(夏木マリ)が笛を奏で、佐々木課長(浜野謙太)が舞う姿が印象的でしたが、なにより、能が地域の人々に親しまれているということが大切なのです。

継承される登米とよま

仙台藩祖・伊達政宗公が愛したことから、藩内で盛んだった能。
しかし、明治維新の廃藩により、武士と同じように地位を守られてきた能楽師も職を失い、次々と途絶えていきました。

そうした中で、登米で伝承されているのは、この地を治めていた登米とよま伊達家が、家臣全員を農民として残したから。民を守るのと同時に、公的な儀式での芸能だった能が庶民に浸透し、今も地域習慣として残っているのです。

「登米能」を受け継いでいるのは「登米謡曲会」です。
現在、会員数は20代の若い人から80代までの36名。(7月16日現在) 会社経営者、学校教諭、退職された方など、地元の方を中心にさまざまな人たちが活動しています。つまり、代々家を継いで…ではなく、有志のアマチュアの皆さんが伝統を支えているのです! これは宮城県内でも唯一の存在!

稽古は月に1度、ホームステージである森舞台で行い、毎年9月には、とよま秋まつりの宵まつり「たきぎのう」を奉納します(今年は新型コロナウイルスの影響で中止の予定です)。隣接する資料展示室では、衣装や能面なども見ることができますので、ぜひ伝統に触れてみてください。

人々が集う場所へ

伝統芸能を披露する場所で格式が高く、近寄りがたい…そう思った方、森舞台は能を披露するだけの場所ではないんです。狂言、寄席のほか、ジャズやクラシックのコンサートなど、現代のカルチャーを披露するステージでもあります。時にはコスプレ撮影会も! ふだん上がることのできない能舞台に立つこともできるのです。

ジャズライブを行った仙台在住のサックスプレイヤー・安田智彦さんは、「会場に入った瞬間、趣が違うと感じました。昼と夜で雰囲気ががらっと変わる。演奏していても自分に返ってくる音の響きがよかったです。舞台を囲む木々や、舞台前に敷きつめられた石がよい役割を果たしていると思いました。本当にすばらしい場所です。」と話しています。

ゆったりとした時間が流れ、日常を忘れる「森舞台」は、時代を超えたカルチャー発信地なのです。

次回もお楽しみに!

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