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2021.05.12宮城の自然とともに成長していくヒロインを見守って

宮城の自然とともに成長していくヒロインを見守って

宮城県・気仙沼の島で生まれ育った永浦百音(清原果耶)が、登米とめで林業の仕事をしながら気象の世界に心ひかれ、やがて気象予報士としてさまざまな人の人生に関わっていく、連続テレビ小説『おかえりモネ』。5月17日(月)の放送スタートを前に、制作統括の吉永よしながあかしチーフプロデューサーから作品に込めた思いや見どころなどを聞きました。

――連続テレビ小説『おかえりモネ』では、ヒロインの永浦百音(愛称:モネ)が気象予報士を目指しながら成長する姿が描かれますが、なぜこの仕事をテーマにされたのでしょうか?

気象予報士は、あらゆる人に関わりがある仕事というのが大きな理由です。気象予報士といえば天気予報を思い浮かべる方が多いと思いますが、農業や漁業、ビジネス、そしてスポーツにも深く関係している仕事です。一般的なイメージ以上に、いろいろな職業と密接なんですよ。

また「自然とどう向き合うか」というのも、作品全体におけるテーマ。今は地球温暖化や自然災害など、さまざまな場面で自然との向き合い方が注目されている時代ですから、それを考えるきっかけにもなればいいなと。そういったことも含め、気象予報士という仕事を通して知っていただけることがたくさんあると思います。

――モネが気象予報士を目指す背景や、企画されるにあたっての思いをお聞かせください。

物語の始まりは、2014年。宮城県・気仙沼の島で生まれ育ったモネの背景には、東日本大震災での経験があります。震災が起こった日、モネはとある事情でふるさとの島を不在にしていました。そのことから「自分はあの日、何もできなかった」と思い悩んで、周りの人や家族と隔たりを感じるようになるんですね。

それ以来、モネは「人の役に立ちたい。自分にできることは何だろう」と考えながら生きていて、やがて気象に関わる仕事に出会います。「この仕事で人の役に立てるのではないか」と気象予報士を目指すようになった彼女が、それまでの経験やふるさとの人たちと向き合いながら、いかに成長していくか。その姿を主軸に、気象予報士試験を突破して上京し、一人前になるまでを描いています。

ストーリーを企画するにあたっては、気仙沼で被災した方々の思いをどう描くか悩みました。同じ地で震災を経験していない僕らが、その気持ちのすべてを理解し表現できるのか。僕らをはじめとする多くの人たちが、被災地の皆さんに「何ができるだろう?」という思いを持っていると思ったんです。

そんな思いを脚本担当の安達あだち奈緒子なおこさんとも話し合って、「自分には何ができるか」という気持ちをモネに託して描くことになりました。モネを演じる清原さんも、とても丁寧に考えながら演じてくださっています。

――清原さんを起用された理由や、現場での印象も伺えますでしょうか。

安達さんが描かれる人物像はとても繊細なので、それを表現できる方に演じてほしいというのがありました。安達さんの脚本を生かすために大切なのは、セリフの背景にある感情をどう伝えるかというところだと思うので。

連続テレビ小説は放送期間が長い分、役に俳優さんの人柄が出てくるものです。清原さんは明るい部分もありながら、じっくり考える一面もある方。だからこそ、単純に元気なキャラクターというわけではなく、悩みながらも前に進む「モネ」という人物を表現してくれると思いご依頼しました。

いざ撮影に入ってからは、モネの気持ちを丁寧かつ的確に表現されているのがすごいなと。役柄の深い部分まで理解されたお芝居を見ながら、モネ役をお願いして間違いなかったと思っています。

――撮影では登米や気仙沼にも行かれていますが、土地の印象はいかがでしたか?

内陸の登米は林業やお米作りが盛んで、長い歴史があり文化的にも豊かな土地。そこで暮らしている皆さんも穏やかで、とても温かい場所でした。気仙沼は「漁業の町」として知られていますが、海とともに生きている方々の町です。世界の海に向けて開かれた漁業をされているから、開放的でグローバルなところもあるなと感じました。

『おかえりモネ』はそんな土地の空気感を大切にしながら作っているので、そういった部分も楽しんでください。シーンの雰囲気と天気がリンクするよう意識するとともに、森林で見上げる木漏れ日の美しさ、吹きすさぶ嵐や雨など、自然の空気感もリアルにお届けできるよう撮影しています。

――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

準備段階から数えると、2年ほど前から宮城県に足を運び、去年秋から登米や気仙沼で撮影を進めてきました。地元の方々と一緒に作りながらたくさん前向きな力をいただいたので、地域に恩返ししたいという気持ちで制作しています。そして『おかえりモネ』という作品が少しでも、視聴者の皆さんにとって糧になればうれしいです。これから約半年、モネの成長を見守ってください。

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