2017年8月15日

湯~園地とポケモンGO No.45


今回は、さまざまな話題を振りまいた、別府の「湯~園地」について
振り返ってみたいと思います。

yuenchi3.JPG

yuenchi52.JPG

私は初日を取材しました。温泉成分の入った泡ジェットコースター、湯船のメリーゴーラウンド、皆さん、本当に楽しそうでした。このアトラクションのために、何時間も待たされた方もいましたし、乗れず仕舞いの方もいたはずです。それなのに、不満の声はほとんどなく、少なくとも私が取材した方々はどなたも「とても満足」とおっしゃっていました。

正直なところ、ここまでうまくいくとは思っていませんでした。
別府ラクテンチの人数キャパシティを超えている、遊具に温泉をかけて安全性は保てるのか、炎天下、長い待ち時間で熱中症にならないか、ディズニーランドよりも高い入園料(8000円)で満足感は得られるのかなど、開催前は、さまざまなネガティブな予想がありました。

そもそも、PR動画の再生回数が100万回を超えれば実現させるという奇想天外な別府市の長野恭紘市長の発想が引き金となり、あっという間に目標をクリア、さらに、クラウドファンディングを巧みに活用するなど、ネットの特性を生かした試みでした。でも、果たしてそれが現実の世界でどこまで再現できるのか、誰もが半信半疑だったはずです。
 

55033162f36c9c4c1a3cce8478bddee0.jpg

 私は、湯~園地の取材をしながら、ちょうど1年前に人気が爆発していた
「ポケモンGO」ブームを思い出していました。当時、私は東京にいましたが、
ふだんは見向きもされないような空き地や公園に、真夜中でも人で溢れている
といった現象にとても驚きました。今回の「湯~園地」にも、これと似たような
「バーチャルワールド」をリアルに味わう快感、高揚感が園全体を包み込んでいたように思います。

 

yuenchi21.JPG

yuenchi51.JPG

特にそのことを実感させたのが、ジェットコースターやメリーゴーラウンドといったアトラクション以外の部分です。ボランティアの人たちが、バスタオル姿で突然踊り出したり、地元の高校生が水鉄砲でアトラクション待ちの人を涼ませたりしていました。普段のラクテンチでは見られない「特別な場所感」が、園内のあちらこちらで醸し出されていました。たとえ、乗り物に乗れなくても、バーチャルをリアルに体現した特別な場所に来たと感じることで、参加者は満足感を得られたのだと思います。

なんにもない空き地でも、「ピカチュー」が飛び出してくれば、特別な場所になってしまう時代。「リアル」と「バーチャル」をうまく組み合わせて人を魅了させた「湯~園地」、来年以降の展開が楽しみです。

投稿者:寺澤 敏行 | 投稿時間:09:26 | カテゴリ:てらブロ | 固定リンク

ページの一番上へ▲