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気分はお殿様⁉ 人をつなぐうすき"輪"菓子

執筆者のアイコン画像和田 弥月(NHK大分アナウンサー)
2022年12月22日 (木)

あ、タイトルの菓子は誤植ではありませんよ 

この謎は読み進めていっていただければ
およそ2分後に解けます…
 

1usukijyo.JPG城下町として栄えた臼杵には 
今も当時の風情ある街並みが残っています 

その臼杵市で今、 
江戸時代にお殿様が食べたとされる 
和菓子を再現する取り組みが進んでいます 


挑戦した理由 
そこでの工夫やこだわりを知るために 
臼杵を訪ねてきました 

 

ひとつの古文書に記された謎が謎を呼ぶ 

臼杵藩を治めていた稲葉家には 
ある古文書が伝わっています 

2kashiseihou.JPGそれがこちらの「菓子製法」 
見せていただいたのは複写したものです 

当時の藩主がおやつを選ぶために使っていた 
メニュー表ではないかとのこと 

3seihounakami.JPG彩り豊かなお菓子が描かれています 
その数、およそ100種類 

 

ただ、この古文書には、実は大きな問題が… 

4yoshida.JPG臼杵商工会議所の吉田さんによると 

これお菓子の絵が載っているですけど、 

絵と名前は書いてあるですが 

レシピは一切ないんですよ

 

え?
そんなことってあるんですか?
もう一度見てみましょう
5mouiutido.JPGたしかに絵と名前は書いてありますが 
材料や作り方に関する記述は一切なし… 

 

これだけでも十分に謎なのですが 
さらに謎を呼ぶのがこちら 

6shiitake.JPGこれ、見た目はしいたけですよね
でも赤線のところを見てください

「きんとん」と書かれています 
しいたけなのに、きんとん? 

 

さらに吉田さんが見せてくれたのは… 

7sashimi.JPG吉田:和田さん、これ何に見えます? 

和田:これ、お刺身ですよね 鯛のお刺身かなんか? 

吉田:ぽいですよね  

ただぼくもちょっとわからないですけど 

おそらくお菓子であろうと… 

 

刺身のように見えるけど、実はお菓子… 

だんだんわからなくなってきました 

  

 

謎の和菓子に現代の粋人が挑む 

  

お殿様が食べていた 
「しいたけ」や「刺身」とはどんなものなのか 
その謎に挑もうと考えたのがこの方 

8nakamura.JPG臼杵商工会議所の中村充さん 
300年続く呉服屋の16代目です 

中村さん、なぜ再現してみようと思ったんですか?

菓子製法が臼杵市の市報の裏にいくつか載っていて

すごいなんかいろどりが良くてきれいだなと思って

僕自身が茶道をしていたので茶道時代の仲間と 

このレシピを復刻させて、みんなでこう楽しめたら 

何か面白いことが起こるかなと思って 

この取り組みをスタートしました 

 

臼杵市内の和菓子屋に声をかけ 
再現する作業にとりかかりました 

9youkanbunnsyo.JPGまず挑戦したのが、こちらの芋ようかん 

ただ、わかっているのは、この鮮やかな色味だけ 

そこで用意したのが、 
臼杵産のサツマイモ「紅はるか」 

作業に当たった芦刈さん曰く
10ashikari.JPG有機野菜のお芋で本当にそのお芋がよくて 

色もすごくきれいなので 

やっぱり原材料の素材がいいと 

すごくきれいに仕上がるじゃないかなと 

 

11uragoshi.JPG「紅はるか」の特徴はその柔らかさ 

それを活かすため
ていねいに
裏ごしすることに
 

すると、どうでしょう♪
12imoyoukan.JPGなめらかな食感の黄金色の芋ようかんに 
仕上げることができました 

13kohakutoumonnjyo.JPGもう一つ再現したのが琥珀糖 

寒天という文字がみえますが
味の手掛かりは一切なし 

ならばそこは現代風にアレンジしてみよう
ということで…

14arenji.JPG特産のカボスを使い酸味を生かすことで 
お殿様も味わったことのない現代風の味わいに

 

特に苦心したのは透き通るような淡い緑色 
カボスの皮を一度茹でてからミキサーにかけ 
更にそこから煮込むという手間と
細かい手順を踏むことで できあがったのが…

15dekiagari.JPGこの透明感、いかがですか? 

 

中村さんたちは この和菓子を
“うすき菓子”と名付けました
 

さあ、ここで冒頭の謎が解き明かされます!
ここまで何分かかりました?

中村さん、「和」を「輪」に置き換えたそのこころは? 

 

この“輪菓子を通じて人と人とのつながりが 

どんどん輪っかのように広がっていってくれたら 

うれしいなという思いがあります 

そしてこの復刻した菓子を 

臼杵のいろいろな町並みで 

いろな方が召し上がれるようになれば 

嬉しいなと思います 

 

中村さんはうすき輪菓子の未来を
こんな風に思い描いています
ここからはイメージ映像でご覧ください

16sozoroaruki.JPG
臼杵訪れた人が和服に着替えて街を歩く 
そんな粋な取り組みが行われています 

 17unaji.JPG参加した人たちに再現した和菓子を食べてもらう 
その場所は…

 ochakai.JPG臼杵藩主下屋敷の茶室で開かれるお茶会 

お茶うけの和菓子はもちろん“うすき輪菓子” 

お抹茶と一緒に 
「黄金の芋ようかん」と 
「カボスの琥珀糖」をいただきます

19ochauke.JPG

参加者:自然な甘みでお抹茶にとてもあって美味しかったです 

 

中村さんはこの輪菓子が 
臼杵を知ってもらうきっかけになればと考えています 

 

この“うすき輪菓子”の味や歴史を通じて

臼杵の素晴らしい場所を皆様に知っていただいて 

盛り上げたいという気持ちありますし

外、県外、日本へとどんどんつながりを増やして 

盛り上げていきたいと考えています。

 

 

これまで再現されたお菓子は4種類 
現在は高校生と5種類目のお菓子を開発中です 

 

うすき輪菓子の販売の予定
いまのところ
ありませんが
 
これからは臼杵市内での販売のほか 
インターネットなども利用しながら 
多くの人に手に取ってもらえるように
していきたいということです 

中村さんをはじめ、プロジェクトにかかわる皆さんが
楽しみながら和菓子の再現に取り組まれている姿が
とても印象的でした
「うすき輪菓子」が人と人とをつないでいき
大きな輪になっていってほしいと思います

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執筆者 和田弥月アナウンサー
2023年11月01日 (水)

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執筆者 和田弥月アナウンサー
2023年10月31日 (火)

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2023年10月27日 (金)