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2020年8月2日(日)

旬体感・東京のブルーベリー

5か月ぶりとなる旬体感のコーナー。新型コロナウイルスの影響もありますが、各地の食材を紹介することで、生産者さんを応援していきたいと思います。今回、紹介するのは東京のブルーベリーです。実は、東京はブルーベリーの生産量、全国1位で、特に西部で生産が盛んになっています。旬を迎えているブルーベリー農園を訪ねました。

鮮度が命!東京のブルーベリー

訪ねたのは、東京・立川市の萬田伸一さんのブルーベリー農園です。およそ20年前からブルーベリーを栽培しています。観光農園をしていて、およそ1,000平方メートルの敷地には200本のブルーベリーの木があります。

石橋亜紗アナウンサー
「初めてブルーベリーがなっているのを見ました。こういう低い木でなっているんですね。」

さっそく、いただきました。

石橋
「ポロッと取れました。皮にすごくハリがありますね。おいしいです。甘くて、かんだ瞬間に皮がパリッといいます。」

ブルーベリーは、鮮度が命。取れたてがいちばんおいしくて、口の中に甘みが広がるんです。

実は、ブルーベリーは、日本だけでも100種類以上もあると言われています。この農園では15種類を栽培しています。旬を迎える時期が種類によって少しずつ違うため、長い期間、楽しめるんだそうです。
畑には、意外な来訪者もいました。クワガタです。

子どもが喜ぶクワガタですが、畑では害虫。実を食べてしまうんです。とはいえ、萬田さんの農園では、農薬を使わないことに、こだわっているからこそ、こうした虫たちもやってくるんだそうです。こうしてクワガタやカブトムシがやってくるので、近所の子どもにもあげて、喜ばれているそうです。

萬田伸一さん
「カブトムシは上のネットに引っかかるんですよね。お子さんたちは喜んで捕まえて帰って行きますよ。」

新型コロナの影響でブルーベリー狩りは中止に

東京でブルーベリー栽培が始まったのは、今から50年ほど前。

ブルーベリーの父とも呼ばれる東京農工大学の岩垣駛夫教授らが、アメリカから取り寄せた品種を植えたのが始まりでした。一大消費地・東京にあり、新鮮なブルーベリーを届けられることから生産量は右肩上がりで、栽培する農家も増加していきます。いまでは、ソースやドレッシングなど地域ならではの特産品作りも盛んになっています。

代々、農家をしてきた萬田さんの家も、伸一さんの代からブルーベリーの栽培を開始。特に人気なのが、取れたてが楽しめるブルーベリー狩りで、毎年、およそ1,000人の客が訪れ、農園の収入の柱になっていました。

ところが、ことし(2020年)は新型コロナウイルスで大きな影響が出ています。萬田さんの農園では、ブルーベリー狩りを中止にしたのです。真夏の炎天下に、マスクをしながらでは、熱中症の危険性もあると考え、苦渋の決断をしたのです。

萬田さん
「お客さんが毎年、来て、おしゃべりするのも楽しいですし、笑顔になってもらうのがいちばんの望みだったので残念です。」

実ったブルーベリーをなんとか消費者に届けたいと考えた萬田さん。ホームページをリニューアルして、ことしからインターネットでも注文してもらえるようにしました。販売を知らせると、常連客を中心に思わぬ反応が寄せられたといいます。

弟 萬田高成さん
「ブルーベリー狩りはできないけれども、ぜひ家で、みんなで食べたいみたいな声がすごくきています。」

萬田さん
「こういう声を、ネットを介して聞くことができて、また1年間、頑張ってやっていこうかなと思いますね。」

地元の飲食店と助け合って

さらに、少しでも広く使ってもらおうと地元の飲食店にも呼びかけています。訪ねたのは、立川市内の中国料理店です。

このお店では、ブルーベリーの形をそのまま楽しんでもらいたいと旬の野菜とあわせたサラダを提供しています。こちらのお店も新型コロナウイルスの影響で、一時期は、客足が減りましたが、地元の食材を使って、助け合っていければと考えています。

中国料理五十番 店主 高橋昌裕さん
「飲食店側と生産者がタッグを組んで、楽しんで提供していきたいなと思っています。」

萬田さん
「うれしくなりました。ありがとうございます。お互いに力を合わせて乗り越えていきたいですね。」

萬田伸一さん
「ことしは、お客さんが直接、農園に来ていただけないので、飲食店さんや直売を通じて、逆にチャンスととらえるような感じで、いままでとは違う方にも幅広く、お送りできればいいなと思っています。」

この東京のブルーベリーは、萬田さんのようにインターネットで販売されている農家もいますし、百貨店や直売所などに出荷しているところもあるそうです。ぜひ一度、味わってみてはいかがでしょうか?

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