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2020年4月23日(木)

新型コロナウイルス Q&A NO.5

皆さんからの質問に答えるコーナー。今回はこの3つの質問についてお伝えします。

◆消毒液の代わりにアルコール度数の高い酒は使っても良い?
◆感染予防に歯磨きは有効?
◆布用の除菌剤を手に使用してもいいの?

Q:国が消毒液の代わりにアルコール度数の高い酒を使ってもよいとしているようですが、使っても大丈夫でしょうか?

厚生労働省が消毒液の代わりとしてアルコール度数が高い酒の使用を認めているのは、「医療機関や高齢者施設」などです。

厚生労働省によりますと今月(4月)、アルコール消毒液などが品薄になる中、やむを得ない場合に限り、特例で使用を認めるとの通知を出したということです。

この場合、対象となるのはアルコール濃度が70%~83%の酒です。厚生労働省は、これより濃度が高い酒は殺菌効果が落ちるため薄めて使うよう求めています。ただ、これはあくまで医療機関や高齢者施設など向けであって、一般の家庭に向けたものではないということです。

酒の利用について、感染予防が専門の菅原えりさ教授に聞きました。

菅原教授は、飲むための酒を消毒で使うことは通常ないため、詳しくは分からないとした上で、「一般的に飲む目的で作られた酒はアルコール以外の成分も含まれているため、通常は控えた方が望ましいと考えられる」ということです。

Q:かぜやインフルエンザの予防に歯磨きが有効だと聞いたことがありますが、新型コロナウイルスの予防にも有効ですか?

東京医科歯科大学の礪波健一講師に聞きました。

一般的なかぜのウイルスなどの場合、ヒトの口の中では、だ液がウイルスの周りを取り囲んで、ウイルスの感染を防ぐ役割を果たしていると考えられています。しかし、歯磨きをしていないと口の中にばい菌が増えます。ばい菌からは、酵素が出てきます。この酵素の働きで、ウイルスに感染しやすい状態になることがわかっているということです。このため、歯磨きをしてばい菌を取り除くことが一般的なかぜのウイルスなどの場合、感染予防につながると考えられています。

では、新型コロナウイルスの場合は どうなのでしょうか。

礪波講師によりますと同じような効果があるかは分かっていませんが、一般的には歯磨きは予防につながることが期待できるということです。礪波講師は、「歯磨きで重要なのは、食べかすを取ることではなく、歯にこびりついたプラークと呼ばれる白っぽい細菌の集まりを取り除くことです。感染を予防するためにも毎日欠かさず歯磨きを行って欲しい」と話しています。

Q:アルコールの消毒薬が手に入りません。代わりに衣服などにかける市販の『布用除菌剤』を手に吹きかけて消毒してもよいのでしょうか?

布用の除菌スプレーを製造・販売している大手生活用品メーカーの「花王」と「P&Gジャパン」に取材しました。布の除菌用に作られたものを手指の消毒に使うのは控えてほしいということでした。

花王によりますと「製品は用途にあわせて作られているものなので、布用のものを手指に使用することはお控え下さい」ということでした。また、P&Gジャパンによりますと「布用スプレーは ご家庭にある布製品を消臭・除菌し、爽やかに保って頂くための製品です。手やドアノブやデスクといった硬い表面、空間に向けてのスプレーは お勧めできませんので、ご遠慮下さい」ということです。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染予防対策では、「手洗いを丁寧に行うことで十分にウイルスを除去でき、さらにアルコール消毒液を使用する必要はない」としています。

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