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2020年4月2日(木)

新型コロナウイルス Q&A NO.2

NHKに皆さんから多く寄せられた質問にお答えします。
◆どのようなケースが「不要不急」?
◆ウイルスは変異している?
◆「アビガン」の治療効果は?

Q:「『不要不急の外出自粛』とはどのようなケースがあたるのか。散歩は「不要不急」にあたるのか」

A:東京都の小池知事は、「その日でないとだめな用事かどうか」を判断の基準にしてほしいと呼びかけています。

具体的には、公園での花見については不要不急だとした一方、『病気の人が病院を受診する場合』や『生活必需品を買うためにスーパーやコンビニなどに行くこと』は必要なことだとして、自身で不要不急の外出にあたるかどうかを判断してほしいとしています。

また、散歩について国の専門家会議は、3月19日に出した提言で、外出機会を確保することは日々の健康を維持するために重要で、1人での散歩や限られた人数での散歩などは感染リスクが低いとしています。

Q:「中国の武漢とイタリアなどヨーロッパの国々でウイルスが変異していると聞きますが、本当ですか?」

A:先月初め、中国の研究チームは世界各地の患者から採取された100あまりのウイルスの遺伝子配列を分析しました。そして、新型コロナウイルスには「L型」と「S型」の2つのタイプが存在すると報告しました。
それによると「S型」はコウモリが持っているコロナウイルスにより近い遺伝子の特徴を持っているとされています。そして「L型」はヨーロッパなどで多く検出されているタイプで、「S型」と比べて新しいウイルスとみられるということです。新型コロナウイルスの性質を調べている立命館大学生命科学部の伊藤將弘教授は、「コロナウイルスは変異しやすいため、感染者が増えてウイルスが増殖を繰り返せば変異は起きると考えられる」と指摘しています。
一方で、こうした遺伝子の変異が感染力などウイルスの性質を変化させる可能性については「現時点でウイルスの性質が大きく変わったということはない。遺伝子にL型とS型の違いがあったとしても症状の重さなどに関係するのかどうかはまだ十分に情報が集まっていない。国によって重症度や致死率は異なっているが、高齢化率や文化の違い、それに食文化の違いなどヒト側に原因がある可能性も考えられる」と指摘しています。

Q:「『アビガン』の治療効果について知りたいです」

A:「アビガン」、一般名「ファビピラビル」は、もともとはインフルエンザの治療薬です。

これまで中国政府は、2つの医療機関で行われた臨床研究の結果を公表しています。このうち広東省・深セン市の医療機関が、80人の患者にアビガンを投与したところ、アビガンを投与しなかった場合は、ウイルス検査の結果が陽性から陰性になる日数の中央値が11日だったのに対し、投与した患者では4日だったということです。
また、患者のエックス線画像を調べたところ、肺炎の症状の改善が認められた患者の割合は、アビガンを投与しなかった場合では62%だったのに対し、投与した場合は91%だったということです。
こうした結果から、中国政府はアビガンを治療薬の1つとして、治療指針に正式に採用する方針を明らかにしています。

日本でも3月から、愛知県の藤田医科大学病院などで臨床研究が行われています。また、「アビガン」を製造している富士フイルム富山化学も新型コロナウイルスの治療薬として国の承認を受けるための臨床試験を始めています。効果や安全性が確認されれば、新型コロナウイルスの治療薬として国に承認申請する方針です。きのう(4月1日)の会見で菅官房長官は、「治療薬をできる限り早く国民の皆さんにお届けできるよう、申請された際には可及的速やかに審査を行う」と述べています。

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