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2019年4月24日(水)

“斎藤さんだぞ” ミュージカルに挑む!

19世紀のフランスを舞台にした「レ・ミゼラブル」。
52か国で上演されている、世界的に有名なミュージカルです。
この大舞台に挑んだのが、お笑い芸人の斎藤司さんです。
活躍の場をさらに広げたいと、初めてミュージカルに挑みました。


「教えられたからとか言われたからとかで、感じて欲しくない。」

トレンディエンジェル 斎藤司さん
「どうしようもない状態。
ギリギリです。」

40歳にして飛び込んだ、挑戦の日々に密着しました。

和久田
「この『レ・ミゼラブル』は、激動期のフランスに生きる人々の群像劇。
今回、斎藤さんが演じるのは、テナルディエという主要なキャラクターです。
宿屋のあるじで、客に愛想を振りまく一方、金のためなら悪事も働く、貧しくもたくましい一市民として登場します。」

高瀬
「もともと歌は得意だという斎藤さん。
この難しい役に挑みました。」

“真のエンターテイナーに” 40歳の挑戦

先月(3月)東京都内のスタジオに緊張した面持ちの斎藤さんの姿がありました。

この日から、演出を取り仕切るイギリスのチームが合流し、本格的な稽古が始まったのです。
今回、斎藤さんはオーディションで、およそ100人の中から選ばれました。
複雑なテナルディエの性格を表現できる可能性を買われたのです。

『レ・ミゼラブル』日本版演出補 クリストファー・キーさん
「斎藤さんのオーディションで見たのは、テナルディエの『エンターテイナー』と『悪』という2面性です。
斎藤さんに演じられるポテンシャルを感じました。」

斎藤さんがこの難しい役に挑んだのは、お笑い芸人の枠にとどまらない「真のエンターテイナー」になりたいからだといいます。

トレンディエンジェル 斎藤司さん
「『スター』といって笑われないくらいの人になりたいですね。
Mー1優勝して、いろんな仕事とかして、『ハリボテスター』感は出たけど『ハリボテ』なんです。
腹の下にある“確たるもの”みたいなものを作ってくれそうなのが『レ・ミゼラブル』。」

求められる“自分らしさ”

しかし、簡単にはいきません。

今回、テナルディエを演じるのは斎藤さんを含め4人。
ほかは皆、経験豊富なベテランです。
斎藤さんは、ほかの役者の動きをまねすることから始めました。
台本にないアドリブの部分も、同じようにやってみますが…。

「斎藤さんから出た感じじゃなかった。」

トレンディエンジェル 斎藤司さん
「すみません、倣っちゃいました。」

「斎藤さんのバージョンのテナルディエを見せて。」

テナルディエの持つ2面性を出すため、一つ一つの演技で、なぜそう動いたのか自分なりの考えが求められるのです。

トレンディエンジェル 斎藤司さん
「マジで暗中模索ですよ。
テナルディエにならなくてはいけないし、そのタイミングで“斎藤さんらしさを出して”と言われて、“え?”みたいな。
そこをすごい自分で考えないといけないと思っています。
初めての経験です。」

「出来ることは必死になって何でもやる」

斎藤さんは、役を自分のものにするため、思いつく限りのことを試します。

ライブの楽屋で、全5巻におよぶ原作小説を何度も読み返します。

さらに、芸人仲間を相手に演技の練習。
自分に出来ることは必死になって何でもやる。
それは、芸人としてこれまでずっと実践してきたことでした。
そうした試行錯誤の中で、斎藤さんは少しずつ変わっていきます。

「もっと極端にいろいろ試して。」

斎藤さん
「いいんですね。」

「いいんです。」

斎藤さん
「やっちゃいます。」

トレンディエンジェル 斎藤司さん
「“人を笑わせたい”って気持ちだと思う。
ふだんお笑いでやっている、必死になってあの手この手をやるんですよ。
その感じを出すことかな。
それがテナルディエに投影できる『自分らしさ』だと思う。」

迎えた本番 齋藤さんが演じるテナルディエ

そして迎えた本番。
およそ1,800ある客席は満席です。

欲望を全面にさらけだす、斎藤さんなりのテナルディエ。
そして、持ち前のコミカルさで会場を沸かせます。

観客
「迫力があって、テナルディエらしい雰囲気があって、すごいいいなって思いました。」

観客
「芸人とは思えません。
すばらしかったです。」

手応えは、どうだったのでしょうか。

トレンディエンジェル 斎藤司さん
「(自分を)もっと全然出せると思うし、出さなきゃなって思ってます。
本当に“斎藤しかできないテナルディエ”になってきたときに、ようやく満足するのでは。
それくらいの『スター』感、自分の中に見つけたい。」

高瀬
「練習に付き合わされた芸人仲間の皆さん、本当に迷惑そうでしたけれども、ふだんはオリジナリティー溢れる斎藤さんが“らしさ”を求められるという、不思議な感じがしました。」

和久田
「私も何度か見ていまして、今回も拝見したんですが、私たちが期待する“これぞ、テナルディエ”というところを表現しつつも、随所に斎藤さんらしい愛嬌とかコミカルさが表れていて、本当に魅力的な役に仕上がっていました。
この東京公演は来月(5月)28日まで。
そしてその後、名古屋、大阪などでも順次上演されます。」

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