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2019年2月27日(水)

“ハッシュタグ”でつながる復興ツイート旅

和久田
「先週起きた、北海道の地震。
去年(2018年)9月に続き、そこに暮らす皆さんに大きな不安を与えました。
今回の地震の直後、こんなツイートが。

『無事をお祈りします』、そして『地震に負けるな』。
共通しているのは、『#(ハッシュタグ)北海道のここがえーぞ』。
これをつけて、必要な情報や励ましの声がつぶやかれました。」

高瀬
「ハッシュタグとは、このマークです。
ツイッターなどのSNSで、このハッシュタグをつけて投稿しますと、膨大なSNS上の情報から同じテーマの投稿が一覧で表示されるという便利な機能なんです。
この『#北海道のここがえーぞ』。
元々は、冬場に落ち込む観光客を増やし、北海道の復興を支援しようと始まったものです。
どんな取り組みなのでしょうか。」

#北海道のここがえーぞ ツイート旅で復興支援

リポート:柴淳一(おはよう日本)

先週、初めて北海道を訪れた、宮崎出身の木之下青澄さん、佳乃子さん姉妹です。

「雪なんて、5年に一回くらい。」

旅行先に悩んでいた時、ツイートしながら北海道各地を回り、地震からの復興を支援しようという企画を知りました。

この取り組みは、経済産業省の復興支援事業の一環として行われています。
観光客や地元の人のおすすめスポットを、「北海道のここがえーぞ」という共通の#をつけて発信。
おいしい食べ物やきれいな景色を投稿し、他の人の旅行の参考にしてもらおうというものです。
取り組みには、有名人も次々と参加し、北海道から魅力をツイート。
ツイッターのトレンドで1位を獲得するなど盛り上がりを見せています。

お笑い芸人 せやろがいおじさん
「まずは海鮮どーん!
ハイ!そしてジンギスカーン!
北海道へ観光しに行って楽しんでる様子をSNSにあげる。
それだけでいいんや!」

さらに航空会社などもこの趣旨に賛同し、限定の格安ツアーを実施。
木之下さんたちは、成田からの往復航空券と2泊分のホテル代込みで、一人3万円を切る料金でやってきました。

木之下青澄さん
「実際にそこに行ってた人の感想を見て、自分も行ってみたいと思うツイートばかり。」

まず、木之下さんたちが向かったのは、空港近くの道の駅。去年(2018年)9月の地震直後は観光客が減りました。

お目当ては、2週間前に観光客が「北海道のここがえーぞ」とツイートしていた、この野菜たっぷりのスープカレー。

木之下青澄さん
「この野菜カレー、具だくさんの。」

店員
「チキンと野菜のカレー、一番人気の。」

ツイッターで見たとおりの、野菜がごろごろ入ったスープカレーが出てきました。

木之下佳乃子さん
「めっちゃおいしい。」

次に向かったのは、札幌市東区にあるモエレ沼公園。

一週間前に「ここがえーぞ」と投稿された、この写真がきっかけです。

「雪のある地平線、なかなか見られないので行ってみたい。」

無料で入れる穴場のスポット。
雪を堪能します。
自分たちの感想を、今度は他の誰かが北海道にくるきかけになればと、「♯北海道のここがえーぞ」をつけて投稿します。

“この銀世界が見たかったー
素敵、満足満足。”

“シメパフェという文化があるらしいので、パフェでシメてみた。”

投稿された「ここがえーぞ」は、スマートフォンの位置情報をもとにマップに反映されます。
どの場所に行けば同じ体験ができるのか、初めての旅先で、付近にどんなおすすめスポットがあるのかなどが一目でわかるという仕組みです。

共通のハッシュタグで より効果的な支援を

この取り組みを考えた1人、都内の広告代理店に勤める、木村充慶さんです。
木村さんは、西日本豪雨などの被災地でボランティア活動を行う中、SNS上に投稿される復興支援のためのツイートを、より効果的に役立てられないかと考えてきました。

去年の北海道地震の際も「負けるな北海道」「応援」「けっぱれ」「がんばろう」など、似通ったハッシュタグが数多く登場。
同じ、支援を目的としているのに情報が分散してしまいました。
そこで、共通の#を設定することで発信力を強め、より支援に結びつけたいと考えたのです。
木村さんは、国や道内の自治体とも協議を重ね、「#北海道のここがえーぞ」という共通のハッシュタグの活用を呼びかけてきました。

木村充慶さん
「このハッシュタグも使っていただいていたりとか。」

北海道経済産業局 担当者
「結構盛り上がっているというのは見ていて感じる。」

木村充慶さん
「ツイッターの情報というものがすごく有益だからこそ、それをどう活用するのかというところがすごく大事だと思って。
一つのハッシュタグを見れば、みんながその情報にたどりつくことができれば。」

北海道のここがえーぞとツイートをしながら旅行を続ける、木之下さん姉妹です。
訪れたお寿司屋さんでは、この取り組みが会話のきっかけに。

木之下青澄さん
「ハッシュタグで全部、北海道のいいところ見られちゃう。」

すし店店主 竹山耕司さん
「そういうのを見て、行くところ決めるんですか。
な、な、な、なんでしたっけ。」

木之下青澄さん
「北海道のここがえーぞ。」

すし店店主 竹山耕司さん
「北海道のここがえーぞ。」

若い人たちならではの支援に励まされるといいます。

すし店店主 竹山耕司さん
「実際そういう動いている方たちがここに来てくれるということは、すごくいいことだと思います。」

木之下青澄さん
「安くて、楽しくて、行きたかったところに行けて、ちょっとSNSで発信するだけで、それが復興支援につながる。」

開始から1か月足らずで1万超ツイート

和久田
「手軽に参加できるというのももちろんですし、何か役に立ちたいけどどうしようという1人1人の小さな思いが、こうして音頭をとることによって、静かでも大きなうねりになっていく。
支援の1つの形が見えますよね。」

高瀬
「この取り組みは今月(2月)始まっていますので、去年9月の地震からすると、少し時間を置いて、復興支援の熱が冷めてくるこの時期だからこそ、こういった無理のない持続可能な取り組みとして、有効かもしれません。」

和久田
「地元の方にも届いていましたね。」

高瀬
「すでに、これまでに1万を超えるツイート、投稿があるということです。」

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