これまでの放送

2019年1月24日(木)

“分身ロボット”でスポーツ観戦

高瀬
「東京オリンピック・パラリンピックや、ラグビーのワールドカップなど、これからますますスポーツを観戦する機会も増えていきます。」



和久田
「そうした中、ふだん、スポーツの会場に直接足を運ぶのが難しい人たちでも、試合や会場の熱気や臨場感を味わえる技術の開発が進められています。」

離れた場所でもリアルを体感! 分身ロボット“アバター”

開発に取り組む航空会社を訪ねました。

新たな「旅」の形を提案しようと生み出したのが、この分身ロボット「アバター」。
行きたい場所にアバターを送り込むことで、まるで自分がそこに行ったかのような体験が出来る技術で、今回初めてスポーツ観戦に活用することになりました。

その仕組みです。
自宅などにいる利用者がパソコンのキーボードを操作すると、離れたところにいるアバターを自由自在に動かすことが出来るのです。
さらに、パソコンに向かって話しかけると、離れた場所にいる人とやりとりすることもできるといいます。

ANAホールディングス 松本英明さん
「(試合)会場に友達は行っているが、自分は行けなかった場合、アバターにログインし、友達と一緒に観戦を楽しみ、同じ空間・雰囲気を味わえる。
新しい観戦の形をアバターを活用してトライしたい。」

“アバター” 初めての実証実験へ

今回、初めての実証実験が行われたのが、富山市で行われたプロバスケットボール・Bリーグのオールスターゲームです。

アバターを操作することになったのは、富山市のとなり、高岡市の福祉施設に通う小学6年生の天谷優くんです。

「簡単でしょ?」

天谷優くん
「簡単。」

手足があまり成長しない難病で、車いすなしでは自由に動くことが出来ません。
バスケットボールの試合はテレビで見たことがありますが、会場に行ったことはありません。

施設職員
「どの選手に声かけるか、一緒に決めよう。」

天谷くんには、お目当ての選手がいます。

天谷優くん
「この方が。」

施設職員
「馬場雄大選手?」

日本代表にも選ばれている、馬場雄大選手。
地元・富山県の出身で、天谷くんにとって憧れの存在です。

天谷優くん
「応援したいです。
筋肉見せてください。」

当日、天谷くんのいる施設から20キロ以上離れた会場に、アバターがやって来ました。
まず向かったのは、オールスターゲーム限定の応援グッズ売り場。

天谷優くん
「何が売っているんですか?」

グッズのリストは友達がサポートして見せてあげます。
天谷くんが選んだのは…。

天谷優くん
「リストバンド。」

友達
「黒と白どっちほしい?」

天谷優くん
「黒。」

天谷くんもみんなと一緒に並びました。

天谷優くん
「リストバンドの黒ください。」

友達
「これがリストバンド。
うれしい?」

天谷優くん
「ありがとうございます。」

アバターを通して、試合観戦も。

天谷優くん
「馬場選手〜!」

コートのすぐそばまで寄れるため、テレビとは違った臨場感が味わえます。
次々と華麗なプレーが飛び出しますが…。

「うわぁ、だめか。」

「専用回線の通信が悪いみたい。」

なんと、試合の途中から映像が途切れ途切れに。

「切れちゃって、接続が。
全然見えなくて。」

天谷優くん
「またなっちゃった。」

原因は、会場に設置していた通信機器のトラブルでした。
試合の方は残念でしたが、アバターを通して、憧れの馬場選手と対面することが出来ました。

馬場雄大選手
「どうも!」

天谷優くん
「こんにちは。
楽しかったです。」

馬場雄大選手
「こっちも、みんなが笑顔で、元気もらいました。」

アバターだからこそできるお願いも。

天谷優くん
「筋肉見せてください。
ありがとうございます。」

天谷優くん
「ちょっと変な汗かいたけど、本当に会ったみたいだった。」

2020に向けて幅広い活用も

高瀬
「試合が途中で見られなくなって残念でしたけど、でも自分で見たい方向を見て、お互いの顔を見ながら話ができるというのは、かなりリアルな感じがしますよね。」

和久田
「表情も含めてキャッチボールができる感覚が味わえるということですものね。
このアバターを開発する企業では、2020年に向けて、こうして会場で観戦を楽しむだけでなく、例えば外国語を話せる人たちがアバターを通じて、通訳のボランティアとして参加するなどの活用もできないかと考えているということです。」

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