これまでの放送

2019年1月21日(月)

スポーツで拓(ひら)く ふるさとの未来

豊原
「サッカーのJリーグ、バスケットボール、アイスホッケーなど、地域が一丸となって盛り上がれるプロスポーツ。
私たち、選手に目が行きがちなんですが、実は今、こうしたチームを『運営』する側の仕事が若者たちの間で注目され始めています。
スポーツの仕事を通して、ふるさとを盛り上げていきたい。
今、若者たちの新たな夢がふくらんでいます。」

“スポーツ先進県”栃木

北関東に位置する栃木県。
名物といえば、ギョーザ。
そして、日光のサルだけではないんです。
栃木は今、全国で最もプロスポーツが熱い県の1つなんです。
バスケットボール・Bリーグ、初代王者の栃木ブレックス。
去年(2018年)、日本一に輝いた自転車・宇都宮ブリッツェン。
いまや、栃木はプロスポーツチームを8つも抱える、“スポーツ先進県”です。

子ども
「めっちゃかっこいい。」

男性
「スポーツを見るのが1つの張り合い、自分の気力。」

中でも最も古く20年もの間、地元で親しまれてきたのが、アイスホッケーの日光アイスバックスです。
地元で開催される試合には毎回1,000人以上が詰めかけます。
2年前、このチームに就職した秋山光野さん、24歳です。
栃木生まれの栃木育ち。
アイスバックスでの仕事に大きなやりがいを感じていると言います。

日光アイスバックス 秋山光野さん
「みなさんの歓声や応援スタイルが熱い。
アイスバックスが大好きな人たちがすごく多い。
こんなにたくさんの人が応援してくれる所はあまりない。
栃木の誇りでもあるし、日光の誇りでもある。」

市の活性化 スポーツにできることは

秋山さんの仕事は、広報や事業の企画など、チームやファンクラブの運営全般です。
ファンに、より楽しんでもらうためのグッズ開発やサイン会など、イベントの開催も企画。
ファンの声を聞きながら、さまざまなアイデアを出し、実現しています。
ファンが身につけている、パックをかたどった小型ポーチ。
秋山さんが企画しました。

「毎日身につけ、チームにより深い愛着を持ってもらいたい」。
そんな思いが込められています。

ファン
「ほかの所では手にいれられない。
かわいい、アメを入れたりとかして使っている。」

日光アイスバックス 秋山光野さん
「(グッズの企画を)頑張ったので、そういうものを身につけて持ってもらったり、みなさんに自慢するところを見るとよかった。
喜んでもらえてうれしい。」

幼いころから、父親に連れられアイスバックスの試合を見に行っていた秋山さん。
地元が1つになって盛り上がる姿を見て、アイスバックスに未来の希望を感じてきたと言います。

日光アイスバックス 秋山光野さん
「日光市の人口もどんどん減ってきてしまっているので、活性化するためには、バックスが出来ることもあるんじゃないか。
(スポーツを)見ることも元気もらえるし、勇気ももらえる。
日光市のために出来ることを考えて、活動していくことが出来たらと思っている。」

プロスポーツチームと協定締結 大学の取り組み

スポーツでふるさとを盛り上げたいという若者たち。
県内には、そんな若者を育てることに力を入れ始めた大学があります。
宇都宮にある作新学院大学です。
5年前に「スポーツマネジメント学科」を設立しました。

県内4つのプロスポーツチームと協定を締結。
学生は、現場でチーム運営の仕事も経験できるなど、実践的に学べる授業がウリです。
大学と連携しているチームの1つ、自転車競技の宇都宮ブリッツェンです。
ファンのすそ野が広く、「自転車教室」や「健康教室」など、地域の老若男女が楽しめるイベント開催に力を入れています。

この日開かれたのは、子ども向けのバイクレース。
地元では人気のイベントで、毎回100人以上が参加しています。
授業の一環として、運営を手伝う3年生の川﨑奈々さんです。
子どもの頃から馴染んできたブリッツェンのイベントに関わる仕事がしたいと、作新学院大学を選びました。

作新学院大学 川﨑奈々さん
「地域密着型のチームだからこそ栃木県内でいくつも主催のイベントが出来ていると思う。
そういうところが魅力だと思う。
スタッフとして参加していると、こうしたら喜んでもらえるというのが分かり、すごい勉強になっている。」

この日、川﨑さんは、子どもの引率やボランティアの仕切りなどを任されました。
現場でさまざまな仕事を経験してきた川﨑さん。
ここで働きたいという思いを強くしています。

作新学院大学 川﨑奈々さん
「スタッフの方々によって、すばらしいレースが出来ているのだなと思って。
このチームの一員として働きたいと強く思うようになった。
好きな自転車にも関わりつつ、栃木県をもっと盛り上げていきたい。」

自分が愛するふるさとをスポーツを通して盛り上げていきたい。
若者たちの熱い思いが地域に活気を生み出しています。

若者とスポーツ 地域をどう変えていくか

高瀬
「ここまで来たか、地域プロスポーツという感じもしましたけど、地域を盛り上げたり活性化したりするため、わかりやすく貢献できるのは魅力ですよね。」

和久田
「自分がほれ込んだチームで仕事ができて、それを地域に還元できる。
夢のある仕事ですよね。
ひかれる気持ちが分かりました。」

豊原
「全国にはプロスポーツだけでも100をゆうに越えるチームがあり、Jリーグの下部組織はJ3までありますし、バスケットボールのBリーグにも下部組織があって、全国にプロスポーツチームが広がったんです。
そういうチームを取材していきますと、決して予算規模は大きくないんですけれども、小さい規模ながらも身の丈経営でしっかりと地域に根差すチーム経営をしていたりします。
そういうチームが、若者の力をどんどん取り入れていこうという姿勢でやっている。
その一方で、スポーツビジネスとかスポーツマーケティングの学部や学科が非常に増えています。
全国で150近くにも大学は増えていて、そういう学生たちの受け皿にもなっているということです。
こういう力が合致して、若い力が地域をどう変えていくのか、今後が非常に楽しみです。」

Page Top