これまでの放送

2019年1月11日(金)

新春インタビュー 柔道界期待の18歳

和久田
「『新春インタビュー』。
豊原アナウンサーが聞いてきたんですよね。」

豊原
「はい。
来年(2020年)に迫った東京オリンピックに向け、柔道界期待の18歳、女子52キロ級の阿部詩選手です。
去年(2018年)の世界選手権で優勝、ここ2年は国際大会で負けなし。
東京オリンピック、さらにはその先に見据える目標を力強く語ってくれました。」

世界選手権“連覇”へ 絶対に負けられない年

阿部詩選手の信念は、“一本をとる柔道”。
キレ味鋭い投げ技で、一本。
巧みな寝技でも、一本。
去年、初出場した世界選手権では5試合全てを一本勝ちで、優勝。
8月の世界選手権で連覇すれば、オリンピック代表が大きく近づきます。

豊原
「2019年はどんな位置づけの1年?」

柔道 阿部詩選手
「絶対負けられない年。
世界選手権を2連覇することがわたしのことし一番の大仕事。」

目標は兄弟で金メダル

普段は神戸の高校に通う阿部選手。
練習の合間の、友だちとの時間を楽しむ18歳です。
阿部選手が柔道を始めたのは5歳の時。
3歳年上の兄・一二三選手の背中を追いかけてきました。
一二三選手も鋭い投げ技が武器の世界王者です。

柔道 阿部詩選手
「自分の柔道はお兄ちゃんの影響しかないくらいお兄ちゃんの影響は強い。
お互いずっと上を見て、影響、刺激しながら、五輪で最終的に2人で金メダルをとることが目標。
そこに向けて2人で成長していきたい。」

東京五輪に向けて 倒すべき強敵

そのオリンピックの前哨戦と位置づけられているのが、同じ日本武道館で行われる世界選手権。
連覇を目指す阿部選手が、オリンピックに向けて倒さなければならないと考えているのが、マリンダ・ケルメンディ選手。
リオデジャネイロオリンピック金メダリストです。
武器は圧倒的なパワー。
オリンピックで日本の中村美里選手と対戦した時も。

実況
「パワーで押しこんでくる。」

力強い組手で中村選手の攻めを封じました。
阿部選手がまだ一度も対戦していない強敵です。

柔道 阿部詩選手
「1回戦って、1回勝たないと五輪での勝利はない。
1回戦って、1回勝ちたい。」

豊原
「それは今年の世界選手権で?」

柔道 阿部詩選手
「はい。」

フィジカルの強化 “完璧を求めて”

ケルメンディ選手に勝つために強化したいと考えているのがフィジカル。

取り組んだのは、ラグビー。
素早く技を繰り出す「瞬発力」、延長戦に入っても対応できる「持久力」などを鍛えるため、他競技のトレーニングも積極的に学びます。
このほかにも、ブラジリアン柔術の専門家やレスリングの選手にも指導を仰ぎ、自らの柔道の幅を広げようとしています。

柔道 阿部詩選手
「完璧を求めて。
完璧になれる選手はいないと思うが、少しでも完璧に近づけるようやっていきたい。」

成長し続ける18歳 記憶に残る選手になりたい

4月からは生まれ育った神戸を離れ、兄・一二三選手と同じ日体大に進学します。
18歳らしい不安も。

柔道 阿部詩選手
「寂しさですかね。
練習がしんどくても、お父さんとお母さんが常にいたので、家に帰ったらお父さんと笑顔で話したり、気が紛れていた部分があったが、それがなくなったら考え込んでしまうのではないか。
どこにストレスを発散できるかという不安はある。」

豊原
「逆に、成長の機会というとらえ方?」

柔道 阿部詩選手
「環境が変わるときに人は一番成長する。
そういった部分では、いい方に成長できたらいいなと思います。」

常に前を見据え、成長し続けてきた阿部選手。
その目には、大きな夢が広がっています。

豊原
「五輪はどんな舞台だと想像しますか。」

柔道 阿部詩選手
「全日本国民の思い、勝って欲しいという願いを背負って立つ舞台。
そのプレッシャーは計り知れないと思っているが、でも自分にはできるって、ずっと思っているので大丈夫。
記憶に残る、全国民に知ってもらえる選手になりたい。」

急激な成長を支える意志の強さ

和久田
「自分の目指す『完璧』というところがもうすでに見えていて、そこに向かってまい進している姿が伝わってきましたね。」

高瀬
「頼もしいですけれど、この春から上京するということで、実家を離れる不安をちょっとね。
東京にはお兄さんがいるわけですよね。」

豊原
「お兄さんは高め合う存在で、甘えるというのとはちょっと違うらしいんですよね。」

和久田
「同じ競技者としてっていうところがあるんでしょうかね。」

豊原
「天真爛漫な一面もありつつ、関係者の人たちと話すと、『何をしなければいけない』『何が必要だ』あるいは『良さは何か』を、非常に意識が高く取り組んでいるというようなことも聞きましたので、本当にここ数年の急激な成長は、そういった内面が支えているのかなと感じました。
18歳らしい、そういう一面もありながら、たくましさ、頼もしさ感じましたよね。
まずは国内の代表選考もありますけれども、世界選手権、それからそういったものを勝ちにいってほしいなということを感じました。」

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