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2019年1月6日(日)

中村勘九郎さん×阿部サダヲさん 「いだてん」に挑む

小郷
「今日(6日)からシリーズでお伝えする、新春インタビューです。
今回は、こちらの2人です。」

「金栗です、金栗四三です。」


「彼こそが“いだてん”だ。」

今日(6日)から始まる大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺(ばなし)」
“初めてオリンピックに参加した男”と“日本にオリンピックを呼んだ男”が主人公。
日本人とオリンピックの歴史を描く壮大な物語です。
演じるのは、阿部(あべ)サダヲさんと中村勘九郎(なかむら・かんくろう)さん。
大河ドラマでは異例のダブル主演です。
オリンピックにかけた男たちを通じて、どんなメッセージを伝えようとしているのか。
お2人に語っていただきました。

2人の“いだてん”を語る

阿部サダヲさん
「主演って聞いて、どう思いました?」

中村勘九郎さん
「まじかと思いました。
しかも阿部さんと、っていうのがあったんでね。」

阿部サダヲさん
「いや、ほんとびっくり、俺もびっくりした。
どうですか、大河の主役。
俺が聞くのもなんだけど、どうなの?」

中村勘九郎さん
「大丈夫かなっていう思いは、ずっとありましたけれども。
走りバカというか、一途で、走ることだけを考えて純粋に。」

勘九郎さんが演じるのは、前半の主人公・金栗四三(かなくり・しそう)。

日本が初めて参加したオリンピック、1912年のストックホルム大会にマラソン選手として出場。
しかし、レース中に倒れてしまい、思うような結果を残せませんでした。
勘九郎さんは、金栗を演じるにあたって、実際に足袋を履いて走りこみ、役作りに励んできました。

“日本初の五輪選手”を演じる

阿部サダヲさん
「体つくるのだって大変でしょ。
だって、走る体をつくって臨まれたわけでしょ?」

中村勘九郎さん
「はい。
日本舞踊をやっていると足が、太ももがすごく太くなるんですけども、このそぎ落とす作業っていうのが。」

阿部サダヲさん
「落とす?」

中村勘九郎さん
「マラソンランナーなので、そんなに太いと、だめだということで。」

阿部サダヲさん
「うーわー。」

中村勘九郎さん
「もう、落とすためにはとにかく走り込まなきゃいけないっていう。」

阿部サダヲさん
「大変。」

阿部サダヲさん
「芝居ではやってるけど、本気で走ってるから、ドキュメントでしょ。」

中村勘九郎さん
「そうですね。
役で演じていても、そのときのプレッシャーというか。
まあ実際の金栗さんはそれのもう何百倍、何千倍のプレッシャーを感じてらっしゃったんでしょうけれども。
演じてるだけでも、そのプレッシャーっていうのを感じて。
ついついやっぱり、メダル何個だとか、勝手に僕たちって思っちゃうんですけれども、もう出場するだけで、その競技に魂というか、命かけてる人たちっていうのは改めてすごいなというのは思いましたね。
そのアスリートの役をやらせていただくと。」

金栗は、選手として全盛期を迎えた4年後、再びオリンピックの出場を目指しますが、戦争で中止に。
その後も二度オリンピックに挑みましたが、結果を残すことはできませんでした。

阿部サダヲさん
「全てが成功した人じゃないっていうところが、また、面白いっていうか。」

中村勘九郎さん
「魅力的ですよね。」

阿部サダヲさん
「ねえ、結構挫折を繰り返したりとかするじゃないですか。
それもすごい面白いし、やりがいがあるなと思うけど。」

挫折繰り返した金栗の“パワー”

中村勘九郎さん
「視聴者の方は、そのパワーというか、原動力というか。
その内に秘めてる熱い魂みたいなものがほとばしってる人間たちしか、このドラマには出てこないので。
とにかく見て、時には『バカだなあ』と思いながら見てくださると思うんですけれども、その『バカだなあ』と思いながら、パワーをもらってくれたら。」


阿部さんが演じるのは、政治記者をしながら、水泳の日本代表監督なども務めた田畑政治(たばた・まさじ)。
東京オリンピックの実現に執念を燃やした人物です。
戦後、日本の復興のためには、“平和の祭典”オリンピックが必要だと考えたのです。

“国を超えた閉会式” 東京オリンピックから

阿部サダヲさん
「閉会式で、国と国をバラバラで入場してきたのって、たぶん東京オリンピックからだっていう話を聞いて。」

中村勘九郎さん
「最初ですね。」

阿部サダヲさん
「だから、その壁がなくなってきたっていうのもすごい、いい話だなあと思うから。」

「日本のフクイ選手が各国の選手に肩車をされまして、オリンピックは見事であります。」

阿部サダヲさん
「芝居でいったら、歌舞伎役者の人も、劇場でやってた人も一緒に、一緒の舞台に今立っててみたいなね。
いろんな人がいるじゃないですか役者でも。
外国の方も相当増えてきてるでしょ、いま日本に。
それが並べたらいいなっていうか、そっちのほうが希望というか。
みんながこう、そろっていけるような感じの世界になったら。」


いよいよ来年に迫った2度目の東京オリンピック。
かつてオリンピックに人生をかけた人たちを通じて、その魅力を伝えていきたいと考えています。

東京の歴史知るドラマ

阿部サダヲさん
「“移り変わっていくとき”の感じ、人の感じっていうんですかね。
“何かが動きだしているとき”の感じと、大きいものを呼んでいるときのワクワク感っていうんすかね。
これから東京にオリンピックが来るって言っているときの、何かが来るって“目標があるときのワクワク感、躍動感”みたいなのが違う気がするんすよね。
あ、東京オリンピックくるんだって思って暮らしてるのと、何もなく暮らしてるのとは全然違うと思うから。
見にいこうか、見にいかないかとかでもいいし、東京ってどうなんだろうねっていうワクワクもあるし。」

中村勘九郎さん
「東京の、オリンピック、スポーツの歴史でもありますけれども。
今回のドラマは、その東京の歴史っていうのも知るドラマ。
ストックホルムオリンピックに出た明治から大正・昭和と変わって、戦争があって、震災があって。
東京の町っていうか、“人々がどう奮い立ったか”っていう。
“そして今の、この日本、東京がある”っていうのを知る機会にもなる。
2020年のオリンピックに、つながっていくんじゃないかなあとは思いますね。」

新井
「勘九郎さん演じる金栗四三は、箱根駅伝を創設するなど、日本の長距離の礎を築いた人でもあるんです。」

小郷
「阿部さんが演じる田畑政治も、終戦後の日本で、スポーツで立ち上がろうと呼びかけた人で、2人のへこたれない情熱と行動力をぜひ見てほしいということでした。」

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