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2018年11月13日(火)

遺伝子が決め手?『DNA婚活』とは!?

高瀬
「今、若い女性の間で話題になっている『DNA婚活』についてです。」

和久田
「男女の遺伝子レベルでの相性の良さをもとに、お見合いや交際をすすめるサービスなんですが、一体どんなものなんでしょうか。」

DNAの相性をたよりに交流

都内の飲食店。
怪しげな仮面を付けた女性たちが向かったのは、男性が待つパーティー会場です。
注目はこの数字、互いのDNAの相性を示したものなんです。
事前に行った遺伝子検査を元に、相性の良さを 0〜100%で示していて、70%以上だと「相性がいい」としています。


このパーティー、年齢や職業・年収などは一切明かさず、DNAの相性だけをたよりに交流するんです。
「相性82%」のこの男女。
すぐに共通の話題を見つけて、盛り上がっていました。


男性
「感覚で合ったところが多い。」

女性
「しゃべりやすい。」

『HLA遺伝子』と匂い

婚活サービス会社がDNAの相性を診断する根拠としているのが、免疫をつかさどる「HLA遺伝子」です。
一万以上の型があり、この型が「似ている」男女は異性としての相性が悪く、「似ていない」男女ほど相性がいいとされています。
そうした研究が進むきっかけとなったのが、スイスでおよそ100人の男女を対象に行われたTシャツ実験です。
人はHLA遺伝子の違いを匂いとして感じ取ります。
そこで、汗や食べ物などの影響を受けない環境で男性が2晩着たTシャツの匂いを女性に嗅いでもらい、どう感じるか答えてもらいました。
すると、女性は、自分と型が似ていない男性の匂いほど魅力を感じ、ひきつけられることがわかったのです。


HLA遺伝子の型が似ていない人どうしが結婚すると、免疫の強い子どもが産まれやすいとされています。
専門家は、そうしたことが感覚的な「合う」「合わない」といった相性にも影響するのではないかと見ています。

遺伝行動に詳しい 情報通信研究機構 山元大輔上席研究員
「自分たちが遺伝子とは何の関係もなく、起こっていると思うような心の動きだとか、そういうのも必ず一定の遺伝子の働きが背後にある。」

「科学で相手を選べる時代」

こうした研究をもとに始まった、DNA婚活。
5年ほど前からスイスやアメリカで広がり、日本でも現在大手婚活サービス会社を含む4社がサービスを提供しています。
こちらの会社では、紹介料などに加えて数万円の遺伝子検査費を支払うとDNAの相性を参考にしながら、相手を紹介してくれます。

婚活サービス会社 社長
「科学で相手を選べる時代が来た。」

20代・30代の女性を中心に、すでに100人以上が登録しています。

女性
「早めにいい人と会って、早めに幸せな生活を送るのが重要。
あんまり時間をむだにしたくない。」

DNA婚活という「後押し」

なぜ女性たちはDNA婚活を利用するのか。
取材を進めると、1人で生きていくことへの不安から「効率的に相手を見つけ、早く結婚したい」という人が多いことがわかってきました。

今年(2018年)7月からDNA婚活を利用している平野由佳さん(仮名)です。
これまで、合コンや街コンなどにも参加してきましたが、新しい人に会ったり、恋愛したりすることに疲れてしまったと言います。

平野由佳さん(仮名)
「仲よくなれるかどうかって、会わないとわからない。
(何度も)会って、その人に意識を向けて、“違った”っていうときのつらさ。
(DNA婚活なら)つらい思いをしなくてすむのかな。」

この日、平野さんがDNA婚活の会社から紹介されたのは、33歳の公務員です。
この会社では、相性診断の数値だけにとらわれないでほしいと、まず1度デートしてもらった上でDNAの相性を伝えることにしています。

「デートの感触は?」

平野由佳さん(仮名)
「話しやすいです。
仲よくなれそうだと思っています。」

数日後、男性とのDNAの相性を聞きに来た平野さん。
結果は76%と、良好でした。

平野さんはさっそく相手の男性と次のデートの約束をしました。

平野由佳さん(仮名)
「手探りで婚活してきたけれど、やっとたどり着いたような。
(DNA婚活は)後押しだとは思います。」

DNAの相性は参考情報程度に

高瀬
「すごい時代になりましたね…。」

和久田
「すこし分かる気もしました。
取材した飯村ディレクターです。
DNAの相性で後押しされて結婚したとして、大事なのはその後ですよね。
その後、うまく行っているのでしょうか?」

飯村ディレクター
「DNA婚活で結婚したこちらのご夫婦にお話を聞いたんですが、いざ一緒に暮らすと、関西人と関東人ということもあって、ささいなことばのニュアンスの違いなどでぶつかることも多かったそうなんです。
当たり前のことではあるのですが、関係を続けるには、やはり互いに歩み寄る努力が大事だと、お2人はお話しされていました。」
VTRに登場した山元大輔上席研究員は『関係が長続きするかどうかは、さまざまな要素が絡んでいるので、DNAの相性は参考情報程度にするべきではないか』と話していました。」

和久田
「まさに後押しということですね。」

高瀬
「恋愛のプロセス自体も楽しいものだと思っていましたが、早く結婚したいと効率を求めるのはなぜなんでしょうか?」

飯村ディレクター
「働いている女性が増えているというところもひとつの背景だと思います。
“婚活”という言葉の生みの親、山田教授も、次のように話しています。」

家族社会が専門 中央大学 山田昌弘教授
「恋愛とか、そういうものを楽しむ余裕がなくなった社会とも言えます。
(DNA婚活は)合わなくて別れるリスクを最小にすることをうたってる。
DNA婚活してみようという人が増えるのは分かりますね。」


飯村ディレクター
「婚活サービスには、他にも、AIを活用するものも出てきています。
様々な情報があふれる中で、多くの人たちが相手を選ぶときに、より確かなよりどころとなるものを求めているのかと感じました。」

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