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2018年8月27日(月)

“口コミ” 信じて大丈夫!?

和久田
「インターネットで買い物をするという人必見、いわゆる『口コミ』についてお伝えしていきます。」

三條
「例えばこちらは、ビジネスバッッグの例なんですが、『SANJOさん』という人が使ってみた感想を書き込んだ口コミです。
『作りがとてもしっかりしていて収納もバッチリ・値段のわりに高品質!シンプルなデザインも気に入っています』と。」

和久田
「『SANJOさん』という方、ほめにほめているんですが、みなさんこうした口コミ、本当かなと疑ったことありませんでしょうか?
今日は、この口コミの実態に迫ります。」

口コミを参考にネット通販

主婦の杉本君江さん。
毎週のようにネット通販を利用しています。

杉本君江さん
「この棚と、この本棚もネット通販で。」

こちらの仏壇も…なんと、ネット通販。

布団もネットで買いそろえました。
購入の決め手は…。

杉本君江さん
「レビュー(口コミ)を見て。
肌触りとかどんな感じか書いてあるので。」

(インターネットの口コミ)
「安くてフワフワぬくぬくです。
材質もしっかりしていて触り心地もよく、大満足です。」

杉本君江さん
「見ただけじゃ絶対わからないから実際に買った人の口コミを見て、これだったらいいなみたいな。」

「口コミ数が多いほど安心」

口コミは今や通販に限らず、旅行やグルメなどあらゆる分野で頼りにされています。

街の女性
「(口コミは)必ず見ますね。
口コミ数が多いほど安心できる。」

「口コミが全くない店には?」

街の女性
「行かない。」

報酬を受け取る“口コミ代行”

多くの人が頼りにしている口コミ。
ところがそれをキーワードに検索してみると、気になるサイトを見つけました。
“口コミ代行”。
企業や個人から金銭を受け取り、口コミを書き込むという仕事です。
何人かに取材を申し込んだところ、ある1人の男性に会うことができました。
4年前にこの仕事を始め、1件につき2,000円から3,000円で代行を請け負っているといいます。

口コミ代行業者
「やはりサプリ系が多いですね。
日本人はサプリ系が好きですね、特に。」

これは、実際に投稿した男性向けサプリメントの口コミ。
わざとらしくならないよう、さりげなく褒めるのがポイントだといいます。

  

口コミ代行業者
「いかにうまく信用させて、ちゃんと効きめがありますよという形でレビューしている。」

ところが。

口コミ代行業者
「(商品は)使ってないです。
使ってないけど書きました。
いちいち効能に関しては確認できないですね。」

依頼人とは直接会わず、相手の身元も分からないままメールだけでやりとりします。
これは実際に依頼人から送られてきたメールです。
書いてほしい口コミの内容や報酬の金額も記載されています。

男性は報酬さえ支払ってくれれば、依頼人の身元や商品の品質は気にしないと言います。

口コミ代行業者
「(依頼された商品が)怪しいなというのはあるが、疑っていたらきりがないですし。」

この商品には、男性以外にも多数の代行業者が口コミを書き込んでいると言います。

口コミ代行業者
「星5つがかなりの高いパーセントなんてあり得ないんで1つのサプリメントに関して。
他のお客さんに買わせたいという人がいる以上、僕らの仕事はなくならないのかなと。」

「口コミは本音」その根底が覆される

水面下で広がる“口コミ代行”。
専門家によると実際の品質とかけはなれた口コミを書いた場合、景品表示法の不当表示にあたるおそれもあり問題だとしています。

口コミマーケティングに詳しい 江戸川大学 井上一郎教授
「口コミが役に立つ原点は本音だと言うことですよね。
(消費者を欺く口コミ代行は)その根底を崩すことになるので、絶対におこなってはならない。」

口コミを参考にすることが不安に

三條
「ここからは取材に当たった大川ディレクターとお伝えしていきます。
口コミ、これ本当なのかなと思いながら読むこともあるのですが、とは言え実際に使っていない商品の口コミを書いている場合もあるというのは驚きましたね。」

大川ゆき乃ディレクター
「私の身近にもこんな例がありました。
登山用のダウンジャケットの口コミで『値段が安いのに品質が良く、暖かい』というものが複数あったので購入したところ、生地はペラペラ、羽毛の量も少なく薄っぺらくて、結局着られなかったそうです。」

和久田
「口コミが信じられないとなると、それを参考にして買い物をすること自体不安になりますよね。」

大川ディレクター
「このままでは口コミを掲載しているサイト自体が信頼を失いかねないとして、その運営側でも改善のための取り組みに力を入れています。」

サイト運営側の取り組み

大阪に本社をかまえる通販サイトの運営会社です。
一日に数百件書き込まれるという口コミをひとつひとつ目視で全てチェック。
過剰に効果をうたったり、ほめすぎているようなものは削除するようにしています。

男性社員
「多い時で50件くらい1人で見てますね、1日で。」

女性社員
「(過剰に)むくみにききますとか、シワがすぐなくなるということを書かれているのがだめな内容になりますので、その部分に対しては削除するようにしています」

通販サイト運営会社 マネージャー 松本英子さん
「売り手側以外のお客様の声がほしいというのが世の中当たり前になってきていますので、信用してもいいんだと思ってもらえることを一番大切だと思っておりますので、(チェックは)欠かせないことだと思っております。」

気を付けるポイント

三條
「運営側の取り組みも大事だとは思うんですが、こんなはずじゃなかったのにということにならないために、私たちが気を付けることというのはあるのでしょうか。」

大川ディレクター
「専門家は次のポイントを上げています。
まずは、『複数のサイトから情報を得る』
一つのサイトからだけでなく、いくつかのサイトを見てみることが大事です。
特に製造元のページでその企業や商品の情報を確認してください。
次に『気になる口コミを書いた人の情報をチェックする』。
今、サイトの多くは口コミを書いた投稿者の名前をクリックすると、その人が他に書いた口コミも見ることができます。
特定の企業の商品ばかりほめていないかなど、確認することをお勧めします。」

和久田
「参考になる正直な意見もあると思いますから、極端なものを鵜呑みにしないで、様々な情報を自分で取りに行くというのが大事になりそうですね。
ここまで、ネットの口コミについてお伝えしました。」

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