
和久田
「あなたの職場にも、悩んでいる人がいるかもしれません。」
期限を決めた仕事を任せると…。
上司
“今日締め切りだけど、できた?”
“まだ自分の中で納得できていないので、提出できません。”
上司
“わからないことがあったら、いつでも相談してくれ。”
“わかりました、ありがとうございます。”
“部長、すみません、ここはどうしたら?”
上司
“さすがに時と場合を考えたまえ!”
“でも、いつでも聞いてくれって言ってたじゃないですか。”
仕事がうまくできず悩みを深めた末に、「大人の発達障害」と診断される人が、今、増えています。
和久田
「けさのテーマは、『大人の発達障害』です。
髙橋アナウンサーです。」
高瀬
「『大人の』とついているのは、どういうことなんでしょうか?」
髙橋
「社会人になって初めて『発達障害』と分かるケースのことです。
こちらをご覧ください。

『発達障害』は病気と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。
生まれつきのもので、脳の機能の発達に偏りがあることをいいます。
例えば、コミュニケーションがうまくとれなかったり、こだわりが強く、周りのことが見えなかったりして、悩みを抱える大人が多くいることがわかってきました。
東京都が行う発達障害の電話相談では、20~50代の人たちからの相談が、この10年でおよそ10倍になっています。
専門的な診断ができる病院でも、受診する大人が急増しています。
特に多いのが、仕事でうつ病になるほど追い詰められ、その治療を続ける中で『発達障害』と診断されるケースです。
ある男性の例からご覧ください。」