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2021年3月2日(火)

コロナ禍で再注目 移動販売車

移動販売を始めたい人が増えている?

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高齢者など、いわゆる買い物弱者に食料品などを届ける移動販売車。コロナ禍の今、買い物する側にも販売する側にも変化が生まれています。

「密が不安」 移動販売の売り上げ4割増のスーパーも

【報告:経済番組 馬場卓也ディレクター】
東京・東大和市の住宅地を走る移動販売車。スーパーからおよそ5キロ離れた地区を回り、食料品などを販売しています。買い物客の中には、新型コロナをきっかけに利用を始めた女性も。家族4人の食事の買い物をほとんど移動販売車ですませているといい、その理由を「(スーパーは)会計で並ばなくてはいけないのが嫌なのと、やっぱり密。不安というものが強いから」と話しました。

移動販売車を導入しているスーパー「いなげや」では、2020年の緊急事態宣言後、移動販売の売り上げがおよそ4割増加。グループ事業戦略部の磯登喜雄部長によると「人がたくさんいるところで買い物をしたくない。そういったお客様が増えているのも事実」といい、「需要があるお客様に届けられるようにルートを設定して商品を届けている」と話します。

「移動販売担う個人事業主になりたい」 問い合わせ増加

このスーパーは、移動販売を手がける会社からノウハウなどの提供を受け、移動販売を担う個人事業主と契約しています。スーパーの代わりに販売してもらう仕組みで、移動販売では商品1点につき10円が上乗せされます。

移動販売を手がける会社には、個人事業主になりたいという問い合わせが相次ぎ、20年は19年の2倍以上に増えました。

コロナで観光バスが休業…移動販売に転身

野本貴之さん(43)は21年2月から移動販売を始めました。長年バスの運転手として働き、19年10月に観光バスの会社に転職しましたが、新型コロナでおよそ半年間休業を余儀なくされました。「このまま仕事を続けるのは難しい」と退職を決意し、移動販売を担う個人事業主になりました。

野本さんは「みんなが必要としている仕事をやってみたい。個人事業主は自分に責任が来るが、その分、自分が頑張ればいいだけなので」と話します。

「人材の受け皿に」

移動販売を手がける会社「とくし丸」は今後、事業の継続に苦しむ企業と連携し、移動販売を担う個人事業主を増やしていく考えです。新宮歩社長は「今まであった仕事がデジタル化で不要になる部分とか、企業の中でも必要な人員の体制は変わってくる。いろいろな企業と話をしながら、受け皿になれるような準備を進めたい」と話しています。

移動販売の担い手は個人事業主として契約するということですが、仮にコロナが収束したら、その後も持続可能なビジネスモデルになっていくのでしょうか?

そこはこれからのチャレンジなのかもしれません。20年にこの会社経由で移動販売を始めた人は、およそ200人いるそうです。派遣切りにあった人や早期退職をした人もいるそうで、移動販売が新しい挑戦の場にもなっています。

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