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2021年2月5日(金)

コロナ禍のデパート “常識”の転換も…

「催事の密回避」や「店舗の業態転換」。激戦区・名古屋ではさまざまな模索が。

コロナ禍で、2020年は全国のデパートの売り上げが45年ぶりの低水準となりました。こうした中、デパート激戦区の名古屋では、さまざまな対策で集客を図ろうとしています。

売り上げ日本一のバレンタイン催事 密を避ける対策

【報告:NHK名古屋 三好朋花記者】
名古屋駅近くのデパート「ジェイアール名古屋タカシマヤ」で行われているバレンタインイベント。例年、多くの客で混雑し、日本一の売り上げを誇ってきました。

しかしことしは、混み合う時間帯の入場を制限し、事前に入場券や整理券を発券した人に限定。会場の人数を常に例年の半分以下に抑えることで密を避けようとしています。

さらに、インターネットで予約できる商品を2020年の4倍に拡大。受け取り専用会場も設置しました。

イベント会場を訪れた女性客の一人は「予約して発券してきた」と説明。別の女性客は混み具合について「全然違う。(去年は)すれ違うたびにバンバン当たるくらいだった」と話しました。

ジェイアール東海高島屋の村上由夏マネージャーは「開催自体を非常に悩んだ。オンラインをはじめとして、安全に買い物できるように徹底している」と話しています。

“常識”の転換 格安商品を売りにした業態の出店

一方、名古屋市の「名鉄百貨店」では、要のイベントである物産展の対策が話し合われました。密を防ぎながらいかに集客できるか、難しい対応を迫られています。話し合いの結果、通路のスペースなどを拡大し、フロアで客が大声で会話することがないように音楽の音量を下げるなど、細心の注意を払うことになりました。

さらにこのデパートでは、これまで“常識”とされてきた販売戦略の転換も進めています。20年11月に出店したのは「オフプライスストア」と呼ばれるテナント。販売時期を逃すなどして売れ残った商品を、ブランドから安く買い取り販売しています。

価格は3~8割引き。自社の商品を扱うアウトレットとは異なり、扱う商品はおよそ150ブランド、2万点以上に及びます。

デパートではこれまで各ブランドの新商品で消費者を引き付けてきましたが、格安商品を売りにした業態の出店を、集客の起爆剤にしたいと考えています。

名鉄百貨店の米本典雅さんは「従来の販売の仕方だけでは、新しい生活様式が定着していく中では通用しない。需要をよく見極めて商品の提案を引き続きしていかなければいけない」と話しています。

いつもなら袖が触れ合うほど密になる人気の催事は、入場を制限しなくてはいけない。けれどお客さんが来てくれないと売り上げが伸びないので、格安商品の業態を取り入れる。本当にかじ取りが大変ですね。

そうですね。名古屋はデパート好きな人が多いのですが、やはりことしは対策せざるをえませんね。

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