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2021年1月12日(火)

スーツを脱いで農業へ 地銀の新戦略

マンゴーの次はアボカド!?宮崎のブランド農産物の開発に銀行員が乗り出した。

新型コロナウイルスの感染拡大で、いま地方銀行は、地域の経済を支える役割の重要性が改めて問われています。そうした中、宮崎銀行の取り組みが注目されています。

“3つ星料理人”も採用 銀行員が育てたアボカド

【報告:NHK宮崎 齋藤吏恵ディレクター】
有名グルメガイドで2年連続3つ星の評価を得ている、京都の日本料理店。この店が2020年12月から使い始めたのが、宮崎県産のアボカド。ムース状にしたデザートは、クリーミーで濃厚な味わいが特徴だといいます。店主の佐々木浩さんは「本当に目からうろこ。全く違うものでした、海外産のアボカドとは」と驚きを隠しません。

このアボカドを育てたのは、宮崎銀行が立ち上げた農業法人です。4年前に、銀行と子会社が5000万円を出資して設立しました。農業法人の社長の緒方省吾さんは、現役の銀行員。農業の経験はありませんでしたが、新規事業に挑戦したいと、みずから手を挙げました。

緒方さんは「まさか40歳になるぐらいに農業を始めるなんて思ってなかった。毎日毎日が初めての経験」と語ります。

アボカドをブランド農産物に 「銀行がリスクとり商機見いだす」

緒方さんは、アボカドを新たなブランド農産物に育てようとしています。アボカドは年々需要が増える一方、国内に出回る9割が輸入品。品質の高い国産品ならば差別化できると考えました。

しかし、新しい作物の栽培を農家が始めるには大きな負担が伴います。そこで、銀行みずから農業に乗り出すことにしたのです。緒方さんは「農業を基盤として経済を拡大できるように。リスクをとって農業のビジネスチャンスを見いだすのが、銀行の役割だと思っている」と話します。

さらに宮崎銀行では、アボカドを生産したいという県内の農家と、栽培のノウハウや販売先などの情報を共有。融資も積極的に行う計画です。

銀行が商社も設立 さらなる販路拡大へ

緒方さんは、農業法人の設立当時に県内でただ1人と言われていたアボカド農家の横山洋一さんの協力を得て栽培してきました。横山さんは「直射日光に当たると日焼けする。そこから腐っていっちゃう」などとアドバイス。2年間の試行錯誤のうえ、ようやく収穫にこぎつけました。

21年の出荷量の目標は千個。価格は1個数千円と強気の設定にしました。銀行では1月に商社も立ち上げ、取引先や高級ホテルの飲食店などに販売ルートを広げようとしています。

緒方さんは「私がアボカドを作って販売することによって、流通も動くし飲食店も動くし小売りも動く。農業を基盤に宮崎の経済を活性化できるような(ビジネス)モデルをつくらないといけない」と話しています。

1個数千円のアボカド!美しく育ってマンゴーみたいになってますね!銀行の“お墨付き”の品ですものね。

そうですね。コロナの影響で需要の先行きが不透明な部分もありますが、ネット販売などを活用し販売先を確保したいということです。

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