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2020年12月7日(月)

場所・職種を越える“ビヨンド人材”

枠にとらわれず副業や兼業をする人が増えています。

英語の「ビヨンド」は「~を越えて」「その向こうへ」という意味です。副業や兼業を通じて、会社の枠だけでなく場所や職種も越えて働く、“ビヨンド人材”とも言える人たちが増えています。

千葉の自宅から 鹿児島の会社で副業

鹿児島県鹿屋市で野菜を生産する企業「オキス」は、加工品も手がけていて、乾燥野菜が主力商品です。今、力を入れているのがインターネット販売ですが、豊富なノウハウを持つ人材を地元で見つけることができませんでした。

そこで人事担当者が注目したのが、“ビヨンド人材”。見つかったのが、大手クレジットカード会社「アメリカン・エキスプレス」のデジタル部門で働く成富健一郎さんでした。

成富さんは副業として、千葉県八千代市の自宅から月1回ほどリモート会議に参加しています。ネット通販に携わってきた経験を生かし、検索されやすい言葉を商品名に入れることでアクセス数を増やそうとしています。こうした働き方について「(メリットは)移動コストを伴わない形で、地域の企業に貢献できること」と話しています。

仕事を依頼した「オキス」の人事担当、岡本雄喜さんは「地方にとってはスキルを獲得するチャンス。総務とかに関してもお願いしていきたい」と話しています。

従業員の3割がビヨンド人材 広報はアナウンサー、営業は声優…

従業員の3割をビヨンド人材にする会社も現れました。東京・渋谷区で「VR(=バーチャルリアリティー)」を手がける「HIKKY」は、企業から依頼を受けて商品を販売できるVR空間を制作しています。新型コロナウイルスの影響で需要が急増していて、これまでに全国からビヨンド人材を30人採用しました。

その一人で、大阪に住むプログラマーの妹尾雄大さんは、兼業としてチャットでやり取りをしながらVRの背景やキャラクターを制作しています。東京のオフィスは場所さえ知らないそうです。「音声のチャットなのでつかみにくいところはあったけど、1か月もしないうちに慣れてきて、昔から仕事しているかのよう」に働いているといいます。

さらにこの会社では、職種を越えるビヨンド人材も採用しています。広報担当者に採用したのは、本業がフリーのアナウンサーの女性。商品の強みを言語化する能力を高く評価しました。また営業担当者の中には、本業が声優という人も。プレゼン力の高さに注目しました。

この会社の舟越靖CEOは「あらゆる職業の人たちで、バーチャルに可能性を感じてくれる人にぜひオーダー(仕事をお願い)したい。うちは働ける環境をつくって、その能力を生かしていただく」と話しています。

はぁ~。自分にも何か“ビヨンド能力”がないかなあ?と考えましたが、ちょっと思い当たりませんでした。

いやいや、やってみたら能力が出てくるかもしれませんよ。取材した人たちのうち、鹿児島の会社のネット販売に携わっている成富さんは、この会社からの報酬が月5~10万円ほどになるそうです。報酬が得られるだけでなく、副業で実績を積むことでスキルアップができて、本業にもプラスになるのが魅力だと話していました。

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