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2020年10月30日(金)

「お値段以上の島忠」ニトリTOBの狙い

都市部の店舗網確保でプライベートブランド販売拡大?

家具日用品大手のニトリホールディングスが29日、ホームセンターの島忠にTOB(株式の公開買い付け)を行うと発表しました。狙いは何なのでしょうか。

ニトリ会長は「シナジー」強調

島忠は、同じホームセンターの「ホーマック」や「カーマ」などで知られるDCMホールディングスから友好的なTOBを提案されていて、一緒になる方向で話が進んでいました。そこにニトリが「待った」をかけた形で、島忠を巡り買収合戦が起きています。

ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長は29日の会見で「ホームセンター事業は当社の家具・インテリアの延長にあり、島忠さんと当社には非常に高い事業シナジー(相乗効果)があると思う。商品を共同仕入れすることもかなり効果がある。『数は力』ということもある」と強調。こんなフレーズも交えていました。

さらなる成長を目指すためには、家具だけでなく家全般にまつわるホームセンターのノウハウを取り込みたいということのようです。

首都圏の店舗網に魅力?PB販売拡大狙う?

島忠とDCMで話がほぼついているところにあえて入っていった狙いはどこにあるのでしょうか?小売・流通アナリストの中井彰人さんはこう指摘します。

島忠の店舗網は、東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県に55店舗が集中。しかも駐車場がある大型店が多いと言われています。その島忠を買収することで、ニトリとしては一気に首都圏の顧客を獲得したいのではないかと見ています。

ニトリも首都圏にかなり多くの店を持っていますが、さらに必要だということなのでしょうか?

小売・流通アナリストの中井さんは「PB(プライベートブランド)の販売拡大を狙っているのでは」と見ています。ニトリは、家具や日用品を自社で開発・製造して販売しています。低価格で消費者ニーズに合ったPBを大量に販売することで急成長してきました。ただ、地方では人口減少や高齢化などでさらなる成長には限界もあります。そこでPBをさらに売っていくためには、人口の多い都市部で多くの店舗が必要なのではないかと見ているのです。

買収合戦の行方は

島忠を巡る争奪戦は今後どうなるんでしょうか?いろいろなシナリオが考えられますね。

株の買い取り価格は、DCMが「4200円」を提示。これに対しニトリは「5500円」を提示し、かなり開きがあります。今後DCMは価格を引き上げるのか。そして島忠はどちらと手を組むのか。当面3社の駆け引きが続くことになると思います。

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