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2020年10月26日(月)

近未来のスーパー 新たな戦略

買い方も売り方も変わる。データ活用型ストアは標準形になるか?

商品をかごに入れてレジに並ぶ。スーパーでの買い物の仕組みは何十年も変わっていません。その仕組みを変えたうえで、新たな販売戦略にも発展させようとしているスーパーがあります。

カートでバーコードをスキャン 並ばず会計

千葉市に7月オープンした、一見ふつうのスーパー。入り口にはちょっと変わったショッピングカートが並んでいます。実はセルフレジ機能がついた「スマートカート」です。

客はあらかじめプリペイドカードを購入。住所や氏名などの個人情報を登録します。プリペイドカードのバーコードをスキャンし、選んだ商品のバーコードもスキャンすれば、会計もカートで済ませることができます。店員は支払いが終わっているかを確認するだけ。客はレジに並ぶ必要はありません。

女性客の一人は「会計の時間が短縮されたのはよかった」と上々の反応。また子ども連れで買い物に来ていた女性客は「どのぐらいの料金を買ったかも分かるので買いすぎも抑えられるような気がするし、子どもたちも喜んでお手伝いしてくれる。すごく便利だと思う」と話しました。

客の行動データを収集 「カンに頼らない売り方を」

店のねらいは、ほかにもあります。システムを開発したトライアルホールディングスの永田洋幸取締役によると、顧客のデータを収集しAIで解析することで新たな売り方を模索するのがねらいだと言います。永田取締役は「データがないと、ずっと人間のカンに頼った売り方を続けないといけない。データをもって分析すれば、ちゃんとした“変わり方”が分かるのではないか」と話しています。

データの把握を可能にするのが、店内に700台あるカメラです。客が立ち止まったか、商品を手に取ったかなど、個人情報が分からない形で行動データを集めています。こうしたデータを、メーカーや卸、物流など、およそ260の取引先と共有しています。

「ゴールデンゾーン」に何を置く? データ分析で売り上げアップ

さらにデータを活用することで、これまでの小売りの“常識”を覆し始めています。酒類メーカーと共同で客の行動データの分析を続けた結果、商品の置き方を変えることにしました。

分析で分かったのが、2種類の客の存在です。一つは、定番商品をおよそ8秒ですぐ購入する客。もう一つは、じっくり多様な商品を買う客で、いろいろな商品を手に取りおよそ45秒かけて購入するタイプです。

スーパーの棚には、客が商品を見やすく手に取りやすい「ゴールデンゾーン」があります。店ではこれまで、ここに新商品を置いていました。しかし新商品をいちばん上の棚に置いても、「じっくり多様な商品を買う客」なら探してくれるのではと仮説を立てました。代わりにゴールデンゾーンに定番商品を置いたところ、売り上げが伸びたといいます。

データを共同で分析したサントリー酒類の営業推進本部の中村直人部長は「データをうまく活用しながら、いちばん最適な売り場づくりが何なのか」を考え、「最終的にはお客様をしっかり見ていく、理解する」ことが大切だと話しています。

このシステムを導入したのは21店舗。2年後までに60店舗に増やしたいとしています。

これからのスーパーでは、至る所でバーコードを読み取る音が「ピッ、ピ、ピッ、ピ」と鳴っているんでしょうか?変わろうとしていますね。私はついていけるかなあ?

バーコードの読み取りを喜んでやっているという子どもさんもいましたね。システムを開発したトライアルホールディングスの永田さんは、ノウハウを業界全体に普及させ、スーパーの標準的な形にしていきたいとも考えているそうです。

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