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2020年9月15日(火)

これからは本だけじゃないんです

出版社は何を売る?

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出版社は本を作って売るのが商売ですが、最近はちょっと変わってきているようです。

書店の本棚に箱型商品 中身は…?

書店で人気を集める付録つきの雑誌。中には箱型で、読む部分が8ページしかないものもあります。書店に許可をもらって箱を開けてみると、中に入っていたのは海外ブランドのバッグ。スエード調でつくりもしっかりしています。

このバッグは、実は付録ではありません。商品を本のようなパッケージに納めて販売する「マルチメディア商品」と呼ばれるもので、これまでに3000点以上が販売されました。ほかにも、例えばマルチメディア商品のメガネ型ルーペは、累計の売り上げが15億円以上。低反発枕は累計およそ20億円を売り上げました。

開発したのは、ファッション誌などを手がける出版社の宝島社です。会社を訪ねると、社内でバッグを品定めしていたのは編集部員。売り上げ拡大のため、本ではなく物を売ることに注目したといいます。マルチメディア局の皆川祐実編集長は「出版社だから本を作ればいいというのは、ちょっと前の時代までの話かなと思う。時代に合った新しいものを作っていかないと、(出版社は)続いていかない」と話します。

コンビニ雑誌売り場でTシャツが人気に

この出版社は今、書店以外に販路を拡大しています。コンビニの雑誌売り場です。店内の滞在時間が短いコンビニの客を取り込むため独自に工夫し、商品のパッケージを透明にして目を引くようにしました。7月から発売したスウェーデンブランドのTシャツは、品切れになる店が出るほど人気商品になりました。

セブン-イレブン・ジャパン商品本部のシニアマーチャンダイザーの大嶋健一さんによると「(雑誌売り場は)セブンイレブンとしても厳しいカテゴリーだったが、非常に今売れている」といいます。

ブランド側も顧客開拓に期待

すでに冬に向けた新たな商品開発も始まっています。シルエットを細めにしてコンパクトに収納できるダウンジャケットは、コンビニ限定で4980円で販売する予定です。

ブランド側も、マルチメディア商品が知名度アップにつながり、新たな顧客をつかめると期待しています。このブランドを日本で管理しているクラウン・クリエイティブの菊地豊さんは「コンビニで展開するようになってから男性のかたにも認知されるようになった」と話しています。

出版社でなく「コンテンツメーカーに」

戦略は本売り場にとどまりません。9月に大手衣料品チェーン「しまむら」で販売された服は、ファッション誌で紹介した最新トレンドを反映してプロデュースされました。宝島社は、今後も出版社の枠にとどまらないビジネスモデルを模索していくとしています。マルチメディア局の皆川編集長は「出版社とは思っていないので、コンテンツメーカーとして楽しいことがたくさんできたらいいなと思っている」と話しました。

編集長みずから「出版社とは思っていない」とおっしゃっていましたね!新しいビジネスというと、最近はどうしてもデジタルへの展開を考えそうですが、これはアナログで、昔からのワクワク感みたいなものを大事にしている感じがしました。

そうですね。この出版社では今後、コンビニ向けの商品を充実させ、「コンビニアパレル」という新しいカテゴリーにまで発展させたいと考えているそうです。あちらこちらで業界の垣根を乗り越えようとしているようですね。

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