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2020年5月7日(木)

“企業ネットワーク”で 地域にチカラ

メガネチェーン「JINS」社長の取り組み “新型コロナ後”のヒントにも…?

新型コロナウイルスの感染拡大で経済的影響が広がる中、メガネチェーン「JINS」の田中仁社長(57)は、本社機能の一部を、ふるさと・前橋に移すことを発表しました。自社のネットワークを生かして地域再生に動き出しています。

本社機能の一部を前橋へ リスクも分散

【報告:NHK前橋 木下健記者】
高級品だったメガネを手ごろな価格で販売し、およそ20年で年間売り上げ600億円を超える会社に成長させた田中さん。本社機能の一部をふるさと・前橋に移転する計画を進めています。

田中さんは「今は東京に本社機能が集中している。今回の新型コロナウイルス、あるいは今後予想されている首都直下型地震、台風といった自然災害などのリスクを分散する必要がある。(本社機能を)2つに分けることは、会社存続、BCP(事業継続計画)の観点からもいい」と考えています。

ふるさと再生へ新規出店呼びかけ 老舗旅館のリノベも

田中さんが改めてふるさとに目を向けるようになったのは、50歳のころでした。賑わいを失う前橋に危機感を抱き、企業経営で培ったネットワークを生かして地域を再生したいと考えるようになりました。

まず、取引先などに前橋への新規出店を呼びかけました。その結果、例えば、JINSのロゴをデザインした会社が考案した、どら焼き店が前橋にオープン。インスタ映えすると評判になっています。店を訪れた田中さんは「人気なんですよ。前橋発で東京とか名古屋にも呼ばれている」と紹介し、街に「徐々に活気が生まれつつある」と話しました。

街の拠点づくりにも力を入れています。廃業した老舗旅館を、アートがテーマのホテルにリノベーション。世界的なアーティストの協力も取り付け、早ければ2020年秋のオープンを目指しています。田中さんは「ほかの街にない、この街独自のものが生まれているのが、今の前橋の動きだと思う」としています。

起業家精神を街づくりに生かせ

さらに、6年前から無料のビジネススクールもつくり、起業家を育成。すでに事業を起こす卒業生も現れています。こうした中、群馬県の開業率は大きく伸び、その一因に田中さんの取り組みがあると言われています。

街づくりと起業。この二つには共通点があると、田中さんは語ります。「新しい価値を生み出すというところで似ている。ほとんどのことを皆さんはやる前からあきらめてしまうが、本当に真剣にやれば、少しでも結果がついてくる。もっともっとチャレンジャーが生まれる街になってほしい」と話しました。

今回の新型コロナウイルスが、都市と地域の関係を変えることになるかもしれませんね。

そういう可能性を感じますね。今行われつつあるリモートワークが当たり前になれば、地方やふるさとでの会社の起業もやりやすくなるはずです。これも「アフターコロナ」の一つの姿になるような気がします。

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