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2020年3月23日(月)

イベント自粛 救いの手は?!

公演の“灯”を絶やすな。IT技術で収益を得る試みが始まった。

新型コロナウイルスの影響で、コンサートなどの中止や自粛が相次いでいます。そうした中、「無観客」や「少ない人数」でのイベントでも、IT技術を使い、少しでも収益を得ようという試みが今、注目されています。

無観客コンサートにネットから「投げ銭」 想定超える19万P獲得

川崎市で14日に開かれた、無観客のクラシックコンサート。公演の様子がリアルタイムでネット配信されました。配信された動画を見ると、画面上に「1000」や「300」などの数字が。これは、視聴者が投稿した「投げ銭」と呼ばれるもので、1ポイント=1円で換金されます。

仕組みを見てみましょう。投げ銭は一度、映像を配信している運営会社に集められ、手数料などを差し引き、その後主催者に送られ、現金に換えられます。

このコンサートが行われたホールの定員は2000人でしたが、動画の視聴者数は7万3000人。集まったポイント数は19万を超えました。

主催者は当初、中止も覚悟しましたが、演奏の様子だけでもファンに届けたいと、動画を配信しました。初めての試みでしたが、想定外の反響に新たな可能性を感じたといいます。ミューザ川崎シンフォニーホールの竹内淳事業部長は「(視聴者が)お茶の間に居ながらにしてお金を払ってくださる。日本全国、全世界に向けて、こういった取り組みを今後検討していく必要もある」と話しています。

アプリでロックバンドに直接送金 経費支払うシステムを応用

一方、広島市で開かれたロックバンドのライブ。観客が減る中、動画の配信を行いました。バンドが目を付けたのが、デジタルマネーを個人間で送金する仕組みです。視聴者はアプリを使い、スマホから直接、バンドにお金を送ることができます。

今回の動画配信では、「こういう活動いいですね!」などと次々と応援のコメントが寄せられ、合わせて2250円の入金があったということです。

実はこのアプリはもともと、企業が従業員に交通費などの経費を支払うために開発されたシステムでした。このアプリを開発した会社「pring」は、音楽家や芸術家などにファンが直接お金を送ることにも利用できると考えたのです。

この会社では、新型コロナウイルスの影響で問い合わせが増える中、3月中は手数料を無料にして活動を支援することにしています。pringの荻原充彦CEOは「そんなに影響力がないとか、でも自分に何かしら価値があるという人でも、少しでもお金が送られてくるような、そんな使われ方をしていただけるといいなと思う」と話しています。

いずれの取り組みも、もともとある仕組みを使って、今の有事に対応していこうというものですか?

そうですね。もともとあった仕組みを「これは使える」と考えて活用し始めたんですね。ライブハウスや小劇場などで活動している人たちは今、大変な状況です。今回の試みで得られた金額はまだ少ないのですが、活動を支える新たな方法としての可能性があるのではないかと思いました。

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