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2020年3月4日(水)

“シェア従業員”で危機を乗り切れ

新型コロナウイルスの感染が広がった中国。業種をこえて従業員を“シェア”する動きが。

中国では人の移動が制限され、従業員が職場に戻れず困っている企業がある一方、消費の低迷で仕事が急減した労働者もいます。そこで、従業員を“シェア”しようという動きが出ています。

外出控える消費者 スーパーでネット注文急増

【報告:中国総局 吉田稔記者】
感染が広がる中国。北京でも、街は閑散としています。外出を控える動きが広がる中、北京市内のあるスーパーでは、ネットからの注文が急激に増えています。中国各地に展開するこのスーパーは、スマホアプリでの注文も受け付けています。客から注文が入ると、従業員が棚から商品を集め配送しています。

この店では、ネットでの注文が一気に増えたため、およそ80人の従業員だけでは対応しきれなくなりました。蘭宝傑店長は「配送の人員が帰省して(新型コロナウイルスで)帰ってこなかったので、人手が非常にひっ迫した」と説明しました。

“従業員をシェアさせて” 休業の飲食店に募集告知

そうした中、このスーパーは新たな働き手を確保しようと、ネット上で募集の告知を行いました。これまでつながりがあった飲食店の経営者などにも声をかけました。感染拡大の影響で休業状態になる店が後を絶たない中、仕事がない従業員を“シェア”させてもらおうと考えたのです。

短期契約重ね、収入得る労働者

今回の募集で、2月からスーパーで働き始めた楊涛さんは、ネット注文に対応する仕事をしています。注文された品を売り場で集めながら「広くて時間がかかる。慣れない作業だから」と話しました。

日本料理店でベテランの調理師として働く楊さんは、店の業務が大幅に縮小したため、このスーパーに派遣されました。スーパーでの仕事は1週間ごとの短期契約。給料はスーパーから直接支払われます。元の店の業務が回復すれば、いつでも戻ることができます。楊さんは「業務はきついが、ここで1~2か月頑張れば、状況はよくなると思う」と話しました。

このスーパーを経営するグループは、全体でおよそ3万5000人の「シェア従業員」を確保し、厳しい状況を乗り切りたいとしています。スーパーの蘭店長は「彼ら(シェア従業員)がここで働けば収入を補えるし、われわれも人手を補充できて、互いにメリットがある」と話しています。

確かに、人手が足りない店側と、収入がなくなると困ってしまう働き手、両方にとって助かりますね。

急場のしのぎに役立っている感じがしますね。考えてみれば、日本でも感染防止策の強化で消費の落ち込みが現実になる一方、ネット通販の需要は高まりつつあります。中国と同じような「シェア従業員」的なやり方が出てくるかもしれません。

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