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2020年1月27日(月)

あなたの“思い”伝わっていますか

上司と部下の意思疎通、最新技術が手助けします。

管理職やマネージャーなどにとって悩ましいのが、部下とのコミュニケーションです。今、上司と部下が円滑にコミュニケーションをとるのを手助けしようという試みが、注目されています。

上司と部下双方の視点をVRで体感

東京都内の企業「ジョリーグッド」が開発したのは、研修用のVR動画。パワハラやセクハラなど、要注意の5つの場面が用意されています。いちばんの特徴は、上司と部下の双方の視点が体感できること。考えていることがいかに違うか、実感できるそうです。

例えば、ある上司が職場で部下たちに対し「チームワークが(成績不振の)原因の一端だと思うんだ。だから、毎週木曜日に、定例の飲み会を開こうか」と呼びかけたとします。さらに部下の一人の肩を軽くたたきながら、「もちろん、強制じゃないんだぞ」とも言います。これを上司の視点でVR動画を見ることができます。

部下に気をつかっているようにも見える上司の言動。これを、部下の視点から動画で見るとどうでしょうか。身を乗り出して「もちろん、強制じゃないんだぞ」と話しかけてくる上司の表情や物腰から、威圧感が伝わってくることが分かります。

2019年5月からサービスが始まったこのプログラムには、大手企業の人事部などから問い合わせが相次いでいるということです。ジョリーグッドの窪田英司さんは「人間って、見たいようにしか自分の世界を見ないケースがある。受け手がどう感じているかを体験させることによって、本人を改善させる」とねらいを話しています。

性格分析アプリでタイプに合ったコミュニケーションを

また、富山では、職場でのコミュニケーションを助けるアプリを導入した会社があります。ドアや窓の保守などを手がける会社「ドアメンテナンス」では、従業員のスマホに、ちょっとユニークなアプリを入れています。

従業員たちがこのアプリで、自分がやりやすい仕事の進め方などをアンケート形式で答えていくと、およそ12万人から得た統計データをもとに、その人の性格が4つのタイプに分類されます。それぞれに合ったコミュニケーションの取り方が分かるといいます。

入社2年目の塩谷拓也さんは、“相手に合わせて物事を順序立てて進めたいタイプ”。理由のない変更や、大きな声が苦手で、人と比べられたくない性格と分析されました。

上司はアプリの分析結果を本人と一緒に確認。部下の性格を一定程度理解したうえで指導できるようになったということです。上司の村田兼良さんは、面談で塩谷さんに「他人との比較はすごくストレスに感じる?」と確認。塩谷さんは「段階を踏んで教えていただきたい」と話していました。

面談を踏まえ、ドアの保守作業では、村田さんが塩谷さんに「何でこんなにグラグラなのか、調べるために外したのね」と丁寧に作業のねらいを説明。さらに塩谷さんの作業ぶりを「うまい。細いところクルクル回すと早く回るでしょう」と褒めました。塩谷さんは「ここまで丁寧に教えていただけることはなかった。このアプリが導入されてよかった」と話していました。アプリを導入して1年、社内の雰囲気も明るくなってきたといいます。

この会社の代表取締役の水口猛史さんは「今は本当に『見て覚えろ』と言ってしまうと、たぶん次の日来なくなっちゃう。(アプリで)どういうふうにものを聞けば聞きやすいのか、伝わりやすいのか、ということの参考にできる。コミュニケーションがしっかりできることがいちばんのメリットと思う」と話しています。

ここまでしないとだめなのか、と思う反面、上司が自分の主観を入れて指導してしまうこともあるでしょうから、客観的にコミュニケーションを見直す機会は大事かもしれませんね。

私も部下に対して、分かっているつもりでよく分かっていないことが結構あって、コミュニケーションというのは難しいなあ、と感じています。そういう時にこうしたツールがあると助かりますよね。さらに上司は、人手不足の中で部下を育てていくことを求められていますから、ますますこうした工夫が必要になるのでは、と感じました。

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