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2020年1月21日(火)

「ライブコマース」で中国市場をねらえ!

スマホ画面の向こうに、10兆円超のマーケットが広がっている?

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「ライブコマース」は、スマホの生中継で商品を紹介する、テレビ通販ならぬ“ネット中継通販”です。買い手にとっても、売り手とリアルタイムにつながるライブ感が魅力で、ここ数年、中国で急速に広がっています。この市場に、日本からも新規参入の動きが出ています。

客と売り手がリアルタイムにつながる“ネット中継通販”

【報告:NHK甲府 山下忠一郎記者】
東京のベンチャー企業が運営する「ライブコマース」のスタジオ。販売業者の依頼を受けた中国人女性が、アクセサリーを手に「優しそうな見た目になる」、「服とも合わせやすい」などとPRしていました。

スマホ画面の向こう側にいるのは、中国の消費者たちです。「商品をよく見せてほしい」、「箱から取り出してみて」といった要望が、次々と寄せられます。女性はそうしたリクエストにリアルタイムで対応。消費者が気に入れば、その場で商品を購入できる仕組みです。

こうしたライブコマースの流通額は、年間10兆円を超えるとされています。ライブコマースの仲介業者「ロクトーナ」の根本光さんは「お客様と販売側が双方向にコミュニケーションがとれる。『もしかしたら偽物かもしれない』というのが中国の文化にあって、ライブで質問を投げることができる」と話しました。

宝飾品を中国市場に 山梨の銀行と40業者が挑戦

このライブコマースに、地方企業からも参入する動きが出始めています。その一つが、甲府市で96年続く宝飾品業者「大森水晶」で、大森崇寛さんは専務を務めています。

山梨県は宝飾品の出荷額で30年連続日本一ですが、国内市場の縮小でピーク時の4分の1にまで激減しています。大森さんが、中国市場に低コストで進出することができると地元の山梨中央銀行からすすめられたのが、ライブコマースでした。

銀行の担当者は「中国本土に対して何か直接アプローチできる仕組みはないだろうか、という声を宝飾企業の皆様からいただいていたので、ライブ動画を使った販売手法という取り組みをさせていただいている」と説明。大森さんは「ライブ配信で、何万人何千人の方に(商品を)ご覧いただける。こういった形で中国の巨大なマーケットに挑戦できるのは、とても魅力的な話」と話しました。

銀行の呼びかけに応じ、山梨県内の約40の宝飾業者が、ライブコマースの利用を決めました。山梨中央銀行の米山真史さんは「山梨が潤うことで、ひいては地方銀行、私どもにもそれがはね返ってくる」との考えを示し、「まずは宝飾業である程度、成功の道筋をつくってから、横展開、ワインとか織物とかさまざまな産業につなげていくことができれば」と話しました。ライブコマースは地場産業復活の切り札となるのか。その動向に注目が集まっています。

スマホを通して10兆円の市場ですか?大きなチャンスになりますよね。

そうですね。このライブコマースで中継を担当する女性たちが、中国には50万人以上いるそうです。新しいビジネスが一気に拡大しているわけですね。こうした中国市場の変化の速さに、いかに遅れずについていくかが、日本企業にもテーマになりそうです。

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