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2019年11月5日(火)

AIが“新たな人物”を作り出す!?

1秒に“1人”ずつ、無限に生成?

日々、進化を遂げているAIは、今では架空の人物まで作り出しています。

歌って、話せる、AIタレントがデビュー

バーチャルタレントが参加するイベント。歌っているのは、AIタレントの「りんな」です。マイクロソフトが開発しました。顔がなく、あえて表情を持たせていません。りんなは息継ぎの長さや強さ、タイミングまで学習していて、バラードからロックまで歌いこなせる歌唱力を持つAIです。

りんなは4月、大手音楽会社からデビュー。歌声はユーチューブなどで公開されています。

さらに、りんなはラジオのパーソナリティーも務めるようになりました。司会者との会話を聞いてみると、「AIりんなだよ」、「りんなは湿気苦手だもんね」、「マジ天敵!」と自然な受け答え。開発したマイクロソフトは今後、りんなに学習を重ねさせることでコミュニケーション能力を高め、企業のPRキャラクターなどに育てたいと考えています。

マイクロソフト ディベロップメントの坪井一菜プログラムマネージャーは「りんなの会話能力を(企業に)導入していただいて、伝えたい内容をユーザーに会話形式で伝えるような取り組みも始めている」と話しています。

“この世に存在しないモデル”1万人が並ぶ広告

一方、ゴルフウエアなどを販売する「本間ゴルフ」のサイトでは、AIの技術を使い、革新的な広告を展開しています。サイトには、秋冬の最新デザイン50種類を着こなすモデルたちがずらりと並んでいます。その数なんと1万人。AIが、目や口元など少しずつ異なる“この世に存在しない顔”を作り出しているそうです。

ユーザーが多彩な着こなしをイメージできる一方、撮影の人件費も抑えられるとして、広告代理店が企画しました。博報堂マグネットの佐々木裕也クリエイティブディレクターは「普通ではなかなか見せられない(モデルの)数をいっぱい見せることで、人それぞれの着こなし方をこのサイトを通じて見てほしい」と話しています。

3万人の全身画像から架空の人物を生む

この広告を生み出したのが、京都大学発のベンチャー企業「データグリッド」です。「GAN(ギャン)」と呼ばれる最新のAI技術を活用し、ポーズや服装が異なる3万人分の全身画像を学習。少しずつ異なる画像を生成させます。

この世に存在しない新たな人物像を、なんと1秒に1枚ペースで無限に作り出すことが可能だということです。データグリッドの岡田侑貴社長は「(GANを)開発したのは、元グーグルの研究者。(私たちも)どんどん商用化しようとしている状態」と説明し、「今後こういう技術が世の中を変えていくと考えている」と話しました。

少なくとも映像の世界では、AIと人間の境界線がだんだん薄れていくかもしれませんね。

一般的にAIが進化すると、実際のモデルが必要なくなるんじゃないかという懸念もありますが、一方で人間しかできない表情やしぐさもあり、簡単に仕事はなくならないとの意見もあります。いずれにしても、高瀬さんが指摘するように、人間とAIが共存する時代がすぐそこまでやってきたという感じでしょうか。

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