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2019年9月11日(水)

成功への“第3の扉”とは

18歳でスティーブン・スピルバーグらに“突撃インタビュー”した男性。彼が見つけた、成功への道しるべとは何か。

ビル・ゲイツやスティーブン・スピルバーグといった著名人に、お金も人脈もない中で会って、成功への道をどう開いたのか、インタビューした男性がいます。その経験をまとめた本『サードドア 精神的資産のふやし方』が今、日米で売れています。キーワードは「第3の扉」。どんな扉なのか、その先にある成功とは何か、聞きました。

著名人に“突撃インタビュー”

【報告:経済部 伊賀亮人記者】
著名人へのインタビューをまとめた、アレックス・バナヤン氏(27)。取材を始めたのは18歳。将来に悩んでいるときでした。「成功者はどう人生を突破したのか。書いてある本が一つもなかった」ため、直接話を聞きたいと考えたと語ります。

スピルバーグに会うために、限られた人しか入れないイベントに潜り込み、何とか接触。ビル・ゲイツには、何度も断られながらも秘書に直談判し、インタビューに成功しました。粘り強く人とのつながりを築き、世界的なアーティスト、レディー・ガガの心もつかみました。

どう見つける?「第3の扉」

この本には、「サードドア」、つまり「第3の扉」というタイトルがつけられています。多くの人が考える、大学に行って会社に入り出世を目指す「第1の扉」、セレブや名家に生まれた人だけが利用する「第2の扉」。バナヤン氏は多くの人にインタビューする中で、これらの扉とは違う「第3の扉」の存在に気づいたといいます。

この扉は、世の中の常識や境遇にとらわれず、自分の信念に基づいて突き進んだ人だけが見つけられる扉です。「『第3の扉』は、列から飛び出し、何回もたたいて開く扉。これはノウハウではなく、成功への考え方だ」とバナヤン氏は言います。

変化した“成功の概念”

そしてバナヤン氏は、ある著名人へのインタビューで、扉を開いた先にある「成功」とは何なのか、気付かされたといいます。その著名人は、スティーブ・ジョブズとともにアップルを創業したスティーブ・ウォズニアックです。

ウォズニアックは経営トップに立つことはなく、エンジニアとしての道を歩んできました。インタビューでは「権威あるポストに就くことは、本当に幸せなのか」と語ったといいます。

バナヤン氏は「ウォズニアックは私の“成功の概念”を変えた」と語り、「人生で、何を、どう達成したいか、自分に聞くことが成功につながる」と話しました。

「失敗はむしろ必要」

バナヤン氏の考えは日本でも共感を呼び、本は11万部のヒットとなっています。バナヤン氏は8月に来日し、集まった大学生に「自分は何に駆り立てられるか、自分に問いなさい。それが、あなたが向かうべき道の手がかりとなる」と語り、常識にとらわれず、自分の価値観で将来の道を選んでほしいと訴えました。

私たちのインタビューの中でバナヤン氏は、挑戦を続けることで、自分が納得できる道を切り開くことができると話しました。「挑戦するうえで失敗を恐れるのではなく、むしろ、それが必要だと気付くべきだ。失敗を大切にすることで、学び、成長できる」と言葉に力を込めました。

つまり、出世して社会的・経済的に成功するよりも、自分が駆り立てられるものを成し遂げるために、道を切り開いていくということですか?

そうですね。何が自分の情熱をかきたてるかを見つけ、前に進むことが大切。失敗しても、それを教訓に努力を続ける。それで自分が納得できる人生を送ることができれば、それが「成功」ではないか、とバナヤン氏は言っています。

日本人は「出世欲が低い」とされていますが、そういう日本でも、共感を呼んでいるんですね。

こうした本が売れるのは、不透明な時代に、生き方の道しるべを求めている人が、日米ともに多いことの裏返しかもしれませんね。

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