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2019年8月27日(火)

サブプライムローンが再来!?

アメリカで急増する金融商品「CLO」のリスクとは。

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サブプライムローンは2008年のリーマンショックの原因になった金融商品で、低所得者向けの住宅ローンを集めたものです。信用力が低いけれど利回りが高く、当時、こぞってアメリカの金融機関が購入しました。

しかし、そのサブプライムローンが大量に焦げ付き、最終的にはアメリカを代表する金融機関の一つ、リーマン・ブラザーズが経営破綻。世界的な不況になりました。実は今アメリカで、サブプライムローンと似たような金融商品が急速に増えています。どんな商品なのか、リスクはないのか、見ていきましょう。

高金利のCLO 日本の金融機関も購入

サブプライムローンと似た金融商品は「CLO(Collateralized Loan Obligation)」。日本語で「ローン担保証券」といいます。リーマンの時の金融商品は個人向けでしたが、今回のCLOは企業向けです。

アメリカも日本と同じように低金利で、企業がお金を借りやすい状況にあります。そうしたなか、信用力の低い企業向けの融資を集めてつくられたのが、CLOです。返済にリスクがある分、当然、金利は高くなっています。実は日本の金融機関も、有望な運用先としてこの商品を買っています。

年率10%の商品も CLO市場拡大に期待の声

アメリカの資産運用会社パインブリッジ・インベストメンツでは、年金基金などから日本円で1500億円余りを預かって運用しています。CLOは、高いもので年率10%という高利回りのものもあるといい、多くの投資家が有利な運用先の一つとして考えています。

この資産運用会社の運用マネージャー、ライラ・コルモーゲン氏は「CLO市場は今後も成長し続けると思う。とても安全な投資で魅力的な高い利回りがある」と強調しています。

専門家はリスクを指摘

アメリカ全体のCLOは6000億ドル、日本円で64兆円にも上っています。どんなリスクがあるのでしょうか。

CLOに組み込まれた企業が借金を返済できなくなれば、投資家にとって大きな損失が生じるおそれもあります。また専門家は、誰がどのぐらいCLOを持っているか、十分に分かっていないことも問題だと指摘しています。経済コンサルタントのマイラ・ロドリゲス氏は「いちばんの懸念は、誰がCLOを保有しているのか分からない点だ。銀行や保険会社が所有しているのは分かっても、お互いがどうつながっているのかまでは分からない」と指摘。「市場が一度、不安定になれば、人々がパニックになる可能性が高い」と見ています。

誰が持っているか分からない…。ますますサブプライムローンの再来という感じもしますね。

そうですね。CLOについて、FRBのパウエル議長は「『サブプライムの再来』『いや大丈夫』と両論あるようだが、真相はその中間にあるのでは」と述べています。どういうことでしょうか。CLOの残高はサブプライムローンの半分なので今すぐ問題になることはない。ただし、低金利を背景に企業の借金は増えていて、CLOも増えていく可能性があるため、本当に大丈夫なのかという懸念が今、出ているということです。

ということは、「バブル」という感じがある?

そうですね。今後のリスクとして、CLOという言葉を頭の隅に置いておいたほうがいいと思います。

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