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2019年8月26日(月)

“会社はだれのためのもの”

“お家騒動”を経て、今後のリクシルをどうかじ取りするのか。瀬戸CEOに聞きました。

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最近、企業のガバナンスを巡る問題が相次いでいます。大手住宅設備メーカーで、「トステム」などを統合した「LIXIL(リクシル)」では、創業家と外部から招へいされたプロ経営者との対立がありました。

この対立で、CEOだった瀬戸欣哉氏はいったん退きましたが、その後、創業家の潮田洋一郎氏と主導権を巡って争いました。そして6月の株主総会で、わずかな差で瀬戸氏がトップに返り咲きました。リクシルグループの瀬戸CEOに話を聞きました。

取締役会で「そんたくがなくなった」

「こんにちは」と笑顔で現れた瀬戸氏。早速、騒動を経て今の心境を聞いてみると、「ざっくばらんに話させていただくと、前はそんたくしないといけない人たちが何人かいた」と明かし、今は「根回しとか、何かやるにあたってこういう手順でやらなくちゃいけないというところを、あまり気をつかわなくなった」といいます。

しかし株主総会では、対立した側が推す新たな取締役も選ばれ、どこまで融合が進むのか懸念されていました。新しい取締役会の雰囲気を聞いてみると、瀬戸氏は「いいことも悪いこともある」とし、「過去を知る人が少なく、そもそもの話をする時間が結構長いのは大変。いいことは、特定の人に対するそんたくがないので、発言そのものは非常にニュートラルだし、フェア」と話しました。

社内融和へ コミュニケーションを重視

瀬戸氏が率いるリクシルは、従業員7万人。キッチンやトイレなど住宅設備を扱う5つの会社が統合して、8年になります。今回の混乱を受け、瀬戸氏が最優先で取り組んでいるのが、社員とのコミュニケーションです。

取材に訪れた日、社員どうしの打ち合わせの場に、「お疲れ様です」と現れた瀬戸氏。「その資料、実際に使われているのかな、と思う時ない?」などと社員に気さくに声をかけていました。こまめに社内を回り、社員たちの本音を聞き出そうとしています。ある女性社員は、今回の騒動で「お客様から、社長が変わることでちょっと心配されるというのは、日々の業務のなかで不安があった」と明かします。

こうしたなかで瀬戸氏は、社内の融和を進めなければいけないと考えています。「この会社を“ワンリクシル”としてやっていこうということが、いちばん心に響く状況になってきている。いろんな理由やあつれきがあったけれど、どんな場合でも自分の頭で考え、正しいことを決めて、正しいことをしよう」としています。

「ちゃんと従業員・市場を見ろ」の声に応えるために

創業家との対立から再生の道を模索する瀬戸氏は、「会社はだれのためのもの」という問いを、改めて社会から突きつけられたと感じています。「今、世間の人、株主が言っているのは『リクシル、そんな騒いでいる状況じゃないだろう』と。『会社としてちゃんと価値を上げて、ちゃんと従業員を見ろ、ちゃんと市場を見ろ』というのが、メッセージだと思う」としたうえで、「それに応えられるようなものをつくるのが“魂の部分”だと思う」と話しました。

う~ん。撮影されるなかで、CEOの質問に答えなければいけない社員はそんたくしなかったのか?という疑問はありますが、そういったものがない会社を目指しているということなんですね。

はは。ちょっと本音が見えましたけどね。さて、経営のチェック機能を高めるために、社外取締役などの制度を整えることももちろん大事ですが、やはり経営トップが「会社はだれのためのものか」を、しっかりと自分自身に問うことが求められているのではないでしょうか。

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