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2019年3月11日(月)

“アドレスホッパー”をねらえ

1か所に定住しない新しいライフスタイル。これを支えるビジネスが早くも登場しています。

「アドレスホッパー」とは何か、知っていますか?「アドレス」は住所、「ホップ」は英語で動き回るという意味で、これらを組み合わせた造語です。1か所に住むのをやめて、点々と移動して暮らす人たちのことを指します。ただ、旅をするバックパッカーのような生活とは少し違うかもしれません。パソコンやスマホを駆使し、移動しながら仕事をこなす人たち。こうした“新人類”をターゲットにしたビジネスが早くも動き出しています。

ターゲットは「アドレスホッパー」 新しいかたちの不動産賃貸

東京都内にある、一見すると普通の不動産会社。ヤフーの関連会社「オヨテクノロジー&ホスピタリティジャパン」が3月からスタートさせるのは、アドレスホッパー向けの不動産賃貸サービスです。最大の特徴は、敷金・礼金がゼロ、保証人も不要、手軽に1か月単位で借りられるという点です。

勝瀬博則社長は「ターゲットは“アドレスホッパー”の方たち。住みたいところに住めるという流動性に対して価値を持っていただける」と話しています。

「トランク1個あれば生活できる」

アドレスホッパーとはどのような人なのか。取材することができました。2月に賃貸住宅を解約した管大輔さん(29)。仕事はIT企業の本部長。企業向けにどのようにSNSを活用するのか、アドバイスする業務です。本社は東京都内にありますが、どこで仕事をしても自由。取材した日、管さんは知人から誘われ金沢市を訪れていました。

観光しているかのようですが、仕事もちゃんとこなします。シェアオフィスに出勤し、会議から取引先との打ち合わせまでシェアオフィスで行います。パソコン画面を通じた会議では、「順調です。直近で年間2000万円の案件が決まりそうで」と報告していました。

仕事以外の持ち物は3~4日分の着替えだけ。持ちきれない分は倉庫などに預け、知人の家や格安の宿を泊まり歩いています。管さんは「(メリットの)一番はフットワーク軽く動き回れることかなと。トランク1個あれば生活できてしまうなと感じている」といいます。

アドレスホッパー向けの不動産賃貸サービスを見てみましょう。東京・品川区のワンルームマンションは家賃10万円。ベッドや家具、冷蔵庫にWi-Fiを完備。水道代と光熱費も家賃に含まれています。

オヨテクノロジー&ホスピタリティジャパンは、次々と住まいを変えるアドレスホッパーが今後増えると見て、東京都内に1000件以上の物件を用意する予定です。勝瀬社長は「できるだけ気軽に試していただき、住んでいただき、また違うエリアに移って楽しんでいただきたい」と話しています。

地方もアドレスホッパーに期待

地方でも、アドレスホッパーを呼び込もうという動きがあります。長崎県にオープンした、ある宿泊施設では、同じ建物にあるシェアオフィスも使えます。

この施設を運営する会社「カブクスタイル」は、全国100か所でサービスを展開する計画で、1か月8万2000円を支払えばどの施設でも泊まることができ、旅するような暮らしを提供したいと考えています。カブクスタイル共同代表の大瀬良亮さんは「昼は気持ちよく働いてもらって、夜は地元のおいしい料理に舌鼓を打ってもらい、東京にずっといるよりも実りのある時間を過ごしてもらえるのではないかと期待している」と話しています。

「旅をするように暮らす」というと、想像力が豊かになってうらやましいな、という気もします。ただ、決まった住居がないというのは、ちょっと不安な気もしますね。

そうですね。私も定住派なので、同意します。ただ岩野さん、時代はどんどん変わってきているんですね。インターネットがどんどん高速化し、クラウドや会社の外で働くテレワークが普及、カーシェアリングや民泊などのシェアリングエコノミーがどんどん出てきています。アドレスホッパーという“新人類”を対象にした市場は、決して小さくないかもしれません。

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