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2019年3月4日(月)

離れていても…乾杯!

新しいコミュニケーションの形になるか?

離れて暮らす家族や友人とも、電話やSNSなどで連絡は取れるわけですが、それとはひと味違う、新しい形のコミュニケーションができたら、と考えた人たちがいます。どんなものなのか、見てみましょう。

「遠隔お酌」で一杯いかが?

東京都内のレストラン。テーブルに置かれたワインボトルに女性客がグラスを差し出すと、いきなりボトルが動き出しました。ややぎこちない動きではあるものの、ちゃんとワインを注いでいます。実は、離れたところで人が操作しているのです。

種明かしをすると、使われているのは、スマートフォンなどにもついている「加速度センサー」です。ボトルの底に取り付けたセンサーが、離れて操作している人の動きを読み取り、そのデータを箱型の装置に送信。すると、ボトルが同じ動きをします。名付けて「遠隔お酌」。Wi-Fiがつながる環境なら、世界中どことでも、差しつ差されつできます。

遠隔お酌を発案した、松原大悟さん。電気メーカーに勤めるかたわら、本業とは別に開発を進めてきました。きっかけは、離れて奈良県に暮らす両親を喜ばせたいという思いから。松原さんは「ふだん会えないが、遠隔でお酌をすることができたら、親の誕生日とかをお祝いすることができるんじゃないかと思いついた」と話しています。

この装置は居酒屋チェーンなどが導入を検討しているということで、現在、商品化に向けたテストを繰り返しています。

モニター越しに楽しむ食事

大手外食チェーンも、離れた場所をつなぐサービスに乗り出しています。東京都内の「吉野家」の店舗に、新たに設けられた個室。ブラインドが降ろされ、何が始まるかというと・・・。食事をする女性の目の前に設置されているモニターに、もう一人、食事をする人物が映りました。女性が「いただきます」と食べ始めると、モニターの向こうから「おいしいですか?」と問いかけが。「はい、おいしいです」。モニター越しに離れた相手と差し向かいで食事ができるサービスです。

新たな外食のかたちとして2018年11月から、東京と大阪の2つの店舗で実証実験が始まっています。こだわったのは、本当に相手が近くにいるかのようなリアリティー。お互いに目線を合わせ、自然な会話ができるように、カメラを正面に仕込むなどの工夫が施されています。

会話を楽しみながらゆっくりと過ごせるように、牛丼以外にも11種類の定食メニューを用意。コーヒーやケーキもあります。

弁当や総菜など中食の消費が増えるなかで、外食の新たな魅力を打ち出すのがねらいです。吉野家未来創造研究所の春木茂部長は「(誰かと)一緒に食事をすることで、そのおいしさは倍増するのではないか。単身赴任の家族や古くからの友人どうしの利用を想定している」と話しています。

いやあ、「遠隔お酌」!「まあまあまあ」「いやいやいや、もうそのへんで・・・」という感じよりも、つぐ動作が始まったら容赦なくつがれそうですね!

ははは。まあ、そうかもしれませんが、どちらの技術も遊び心というか、ある種の“しゃれ”を真面目に実現しようとしているところがいいと思います。世の中で求められるのは、実用性だけではないはずですよね。

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